関東-九州間で自動運転トラックを実証
日本郵便とT2が関東から九州間の貨物輸送の一部区間で、自動運転トラックを活用した「中継輸送」の実証を行った。今回の実証は、関東から関西間の高速道路の区間で実施され、長距離運行を複数のトラックドライバーで分担する形態である。
この取り組みでは、T2が目指す2027年度以降の自動運転レベル4トラックによる幹線輸送を見据え、切替拠点でT2の自動運転トラックと日本郵便の通常トラックの間でコンテナを移し替えるオペレーションについても初めて検証された。

トランスゲート神戸西でコンテナを移し替える様子。
日本郵便は、トラックドライバー不足への対応として、自動運転レベル4トラックによる幹線輸送サービスの実現を目指しており、2025年7月から実際に自動運転レベル2トラックによる商用運行に参画している。まずは、西濃運輸との共同運行から始め、2026年1月からは単独便についても運行を開始した。
今回の実証では、レベル4が実現した場合における自動運転トラックの運用可能性を広げることを目的に、神奈川から熊本・福岡間の輸送ルートの一部である神奈川から兵庫間にT2の自動運転トラックを組み込み、兵庫で中継輸送を行うオペレーションが検証された。具体的には、兵庫県神戸市の山陽自動車道・神戸西IC近くに設置されたT2の「トランスゲート神戸西」に立ち寄り、往路・復路の両方でコンテナを移し替える手順も確認した。
| 行程 | 往路 | 神奈川西郵便局(神奈川県海老名市)→熊本北郵便局(熊本県菊地郡)の約1,150km (うち自動運転レベル2区間:東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川県)→山陽自動車道・神戸西IC(兵庫県)の約500km) |
| 復路 | 新福岡郵便局(福岡県福岡市)→川崎東郵便局(神奈川県川崎市)の約1090km (うちレベル2自動運転区間:山陽自動車道・神戸西IC→東名高速道路・綾瀬スマートICの約500km) | |
| 役割 | 日本郵便 | 拠点・運行ルートの選定、実証貨物の手配および車両の手配 |
| T2 | 全体マネジメントおよび車両の手配 | |
| 検証項目 | ・神奈川-兵庫間における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム ・想定したオペレーションパターンの有効性 |

実証スケジュールと実施内容。
スワップボディタイプのトラックでは、切替拠点でのコンテナ移し替えるオペレーションの確立が不可欠となるため、今回の検証は重要な意義を持つことになるようだ。

川崎東郵便局に到着したT2の自動運転トラック。
日本郵便とT2は今後も中継輸送での自動運転トラック活用に取り組み続ける方針である。有効性が確認されれば定期運行への移行が検討され、レベル4運用に必要なオペレーション構築のための連携をさらに深める予定だ。
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