量産車の駆動モーター性能アップを目指す取り組み
「mibot(ミボット)」を開発・販売するKGモーターズは、モーターを主軸に電装製品を手がけるミツバと従来から連携して製品開発を進めてきた。そして2026年5月11日、両社は小型モビリティの駆動システム領域における技術連携を強化、KGモーターズがミツバからの出資を受けることを発表した。
mibotはミニカー(いわゆる原付ミニカー)に区分されるひとり乗りの小型モビリティ。全長2485×全幅1140×全高1470mm、車両重量470kgという軽量コンパクトなボディに加え、航続距離100kmを実現し、冷暖房も完備するなど、原付ミニカーとしては高い実用性を兼ね備えている点が特長だ。

mibotは原付ミニカー規格という厳しい制約の中、ひとり乗りEVとして高い実用性を備えている。
道路交通法ではクルマ(普通自動車)、道路運送車両法上では原付(第一種原動機付自転車)として扱われることから、「維持費は原付一種レベル」で「交通ルールはクルマと同じ」と、両者をいいとこどりした運用が可能とされている。
一方、ミツバ製の駆動モーターは小型二輪車および小型モビリティ向けのインナーローター式を採用しており、用途に応じて出力が異なる3タイプが設定されている。高効率設計により車両の航続距離延長に寄与し、自然空冷を前提とした設計により冷却用補機が不要で車両構成の簡素化を可能にしているようだ。

ミツバの「MA01」をベースに、mibotに最適化した駆動モーターの開発を推進する。
mibotは原付ミニカー規格の定格出力0.6kWという厳しい条件の中で登坂性能や加速性能、最高速度など、実用的な走行性能を実現しなくてはならない。これらの性能はトレードオフの関係にあり、バランスを取るモーターの設計と制御がプロダクトの成立に直結するだけでなく、小型・軽量・低コストという制約のもとで、一般的なEVとは異なる最適化が求められることになる。
KGモーターズとミツバ両社の協業はmibotの開発初期段階から始まっており、ミツバの駆動モーター「MA01」をベースに、mibotに適したモーターの設計・評価・試験を進めてきた。この取り組みは試作段階にとどまらず、実車への実装や検証を経て、すでに初期ロットの納車や法人での実証運用へと進んでいる。
今回の出資により、量産や実運用段階で得られるデータを活用して、量産車両の駆動モーターの性能向上を目指す方針だ。
【関連記事】mibotに試乗してみたレビュー記事はこちら!(走行動画あり)
【関連記事】原付ミニカーの徹底解説記事はこちら
【関連記事】日本最安!?約65万円の原付ミニカーに乗ってみた!





