2025年11月14日、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、阪神高速、本四高速の高速道路5社は高速道路における逆走防止対策の実施計画を発表した。2028年度までに視覚的対策・物理的対策を実施する。

物理的・視覚的対策の両軸で逆走対策を展開

高速道路各社は、2014年より矢印路面表示やカラー舗装など視覚的対策を中心とした基本的対策を開始し、2024年12月時点で約98%のIC等で完了済みとなっているが、いまだに年間200件程度の逆走事案が発生している。

そこで、対策強化が必要な「重点対策箇所」(統一的な対策実施後も、なお重大事故が発生している箇所、同一施設で複数回発生している箇所、平面交差構造)を全国188施設選定。

画像: 各社の重点対策箇所数(画像:国土交通省) www.mlit.go.jp

各社の重点対策箇所数(画像:国土交通省)

www.mlit.go.jp

逆走の種類を開始地点別に5パターンに分類し、それぞれ物理的対策を中心に公募で効果の確認された新技術も活用しながら、さらなる対策が実施されることになった。
※首都高は該当なし

物理的対策

順走時には路面に沈み込み、逆走時には衝撃を与える路面設置型の突起物「路面埋込型ブレード」と、舗装面に設置されたくさび型の非対称段差「ウェッジハンプ」が導入される。

画像: 逆走車両のみに衝撃を与えて注意喚起する「路面埋込型ブレード」。(画像:NEXCO東日本)

逆走車両のみに衝撃を与えて注意喚起する「路面埋込型ブレード」。(画像:NEXCO東日本)

視覚的対策

錯視効果を応用し逆走車両からは立体的に見えるように描かれた路面標示、逆走車両に圧迫感を与える大きい表示板「プレッシャーウォール」などが設置される。

画像: 逆走車両からは立体的に見える「転回禁止」「進入禁止」等の路面標示。(画像:NEXCO東日本)

逆走車両からは立体的に見える「転回禁止」「進入禁止」等の路面標示。(画像:NEXCO東日本)

これらの対策は、2028年度までの完了に向けて順次実施されていく予定だ。

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