2025年10月30日、三菱地所と三菱地所・サイモン、AirXの3社は、御殿場プレミアム・アウトレット バーティポートにて空飛ぶクルマ(eVTOL)「EH216-S」のデモフライトを実施した。
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なぜ空飛ぶクルマは地上を走れないのに、“クルマ”と呼ばれているの?
商業施設に整備された専用離着陸場「バーティポート」を利用
空飛ぶクルマは、都市部での渋滞回避や交通空白地域への移動手段提供、災害時の利用など社会課題の解決に加え、移動時間の短縮や観光分野での新たな体験価値の創出も期待されている。
今回のデモフライトは、東日本初のバーティポートである「御殿場プレミアム・アウトレット バーティポート」にて、パイロット非搭乗、検査員として飛行時の体験的調査を行う「搭乗検査員」を乗せる形で実施。1周240mのコースを、飛行高度約40m、飛行速度最大36km/hで約4分かけて周回し、無事に着陸までを完了した。
※バーティポート:空飛ぶクルマ専用の離着陸場
三菱地所らによると、同フライトは国内商業施設としてはじめての空飛ぶクルマの実機飛行であるそうで、社会実装に向けた重要なステップと位置付けられている。

奥に写っている路面のペイント部分がバーティポート。
デモフライト当日は一般見学会も同時に開催され、来場者が空飛ぶクルマの離着陸や飛行の様子を間近で体験する機会が提供された。来場者からは未来の移動手段への期待や、先進的な取り組みへの賛同の声が寄せられたという。
三菱地所らは新たな空の移動手段の実現を目指し、オフィスビルや商業施設、ホテルや空港などを起点としたサービス活用を含め、社会実装に向けて取り組む方針だ。
【デモフライト概要】
| 実証場所 | 御殿場プレミアム・アウトレット バーティポート (Gotemba Premium Outlets Vertiport) 静岡県御殿場市深沢1312 |
| 実証内容 | 空飛ぶクルマを活用したデモンストレーション飛行・搭乗検査員を乗せ、1周240mのコースの周回飛行を実施 ※「搭乗検査員」はパイロットではなく、検査員として飛行時の体験的調査を行う |
| 機体 | 型番: EH216-S 中国EHang社によって設計・製造されたeVTOLで、自動飛行に対応している |
| 飛行時間 | 約4分間 |
| 飛行速度 | 最大36km/h |
| 飛行高度 | 約40m(131ft) |
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