2025年10月28日、将来宇宙輸送システムは日本旅行と宇宙旅行事業の商用化フェーズに向けた新たな業務提携契約を締結した。

宇宙旅行の実現を目指した取り組みが進む

将来宇宙輸送システム(ISC)は、日本旅行と共同で宇宙旅行事業の商用化フェーズに向けた新たな業務提携契約を締結した。この提携は、両社が進めてきた宇宙旅行事業構想をさらに発展させ、商用運用に向けた販売や運営、体験設計の体制を構築することを目的としている。

ISCと日本旅行は、宇宙旅行を「特別な体験」から「学び・地域・社会とつながる体験」へと拡張することを目指している。両社の保有する知見やネットワークを活用し、サービス設計や教育連携、地域観光振興を包括的に検討する方針だ。

画像: 宇宙旅行の実用化を目指した連携事業。

宇宙旅行の実用化を目指した連携事業。

ISCは輸送機開発の立場から助言や監修を担い、日本旅行は宇宙旅行事業における総代理店として、顧客体験や商品開発、販売などの旅行サービス要件を定義し、共同で社会実装の枠組みを構築する。宇宙旅行は地上での体験から軌道上での滞在へと3段階で発展させていく長期的なビジョンが掲げられている。

宇宙旅行のビジョン
SPACE Tour 1.0 :地球上で体感する宇宙
地上にいながら宇宙を感じる体験
(例)宇宙食体験、教育プログラム、関連施設へのツアー
SPACE Tour 2.0 :地球上2地点間を最速で結ぶ次世代輸送モード
地球上の2地点間を60分以内で結ぶ“宇宙経由の地上移動
SPACE Tour 3.0 :軌道上での滞在等
地球を離れ、宇宙空間に滞在する体験

両社は2026年度中の「SPACE Tour 2.0/3.0」申込受付開始を目指して、体制を正式に構築するとしている。

両社の取り組み内容
宇宙旅行サービスの商品化
- 日本旅行を総代理店とすることを前提とした商品の企画および申込受付の開始
- 教育や人財育成プログラムの開発(SPACE Tour 1.0)
最高の宇宙旅行体験に向けた実証
- 次世代型宇宙食と食体験のデザイン
- ユーザーの意見を反映した機内UXのデザイン
展示会やイベント等での共同発信
- 国内外の宇宙関連イベントにおけるPR活動
- 一般向けの宇宙旅行体験の拡充

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