2025年10月22日、日産は軽BEV「サクラ」に電動スライド式ソーラーシステム「Ao-Solar Extender（あおぞら エクステンダー）」を搭載したプロトタイプをジャパンモビリティショー 2025に出展すると発表した。「あおぞら エクステンダー」は年間最大約3000km相当の発電量があり、災害時の電源としても利用可能だという。
年間3000km分の電力を生み出すスライド式ソーラーパネル
「Ao-Solar Extender（あおぞら エクステンダー）」は電動スライド式ソーラーシステムで、「Ao-Solar」という名称は日本語の「青空（あおぞら）」と「ソーラー」に由来している。
走行時には車体の屋根に搭載されたメインパネルが最大約300Wの電力を生成し、停車時には収納されていた可動パネルがスライドしてパネル表面積が拡張し、約500Wの出力を発揮することにより、年間最大約3000km相当の走行に必要な電力を太陽光発電でまかなえる。
最大で年間約3000km走行できる電力をまかなえる。
さらに、展開されたソーラーパネルはフロントガラスに照射する太陽光を遮断するため、車室内の温度上昇を抑え、エアコンの消費電力削減にも貢献する。
日産が軽BEVサクラの利用方法について分析した結果、オーナーの多くは買い物や送迎などの近距離利用が中心であるため、年間約3000km相当の発電量を持つ「あおぞら エクステンダー」を搭載すると、ユーザーによっては外部充電がほぼ不要になる可能性があるという。
年間走行距離が多いユーザーであっても、自宅充電の手間や費用の節約、充電忘れによるストレスなどが軽減されるほか、太陽光で発電するという特性から災害時の非常用電源としても使用できるので、設置メリットを享受できるはずだ。
晴れなら500W、雨天時でも80W程度の発電量が見込めるようだ。
ジャパンモビリティショー2025では、主催者プログラム「Tokyo Future Tour 2035」のFUTURE CITY LIFEゾーンに置いて、サクラに同システムを搭載したプロトタイプが展示される。
ソーラーパネルの展開・格納シーン
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