EVにプラグを差すだけで認証・充電を自動で実行するプラグアンドチャージシステム
ホンダは2024年10月、EV充電機器・関連サービスを開発するプラゴとの間で「公共充電ネットワークの拡大に関する業務提携契約」および「プラグアンドチャージシステムの共同開発契約」を締結し、EVの充電環境整備に向けた取り組みを進めてきた。
今回発表されたHonda Charge（ホンダチャージ）は、EVに充電プラグを差し込むだけで、自動で認証・充電・支払いまで行える「プラグアンドチャージ（PnC）」システムと、充電器の検索や予約、充電状態の管理、決済を一括で行える専用スマートフォンアプリ「Honda Charge」から構成される、新しい充電ネットワークサービスとしてリリース。
EVに充電プラグを差し込むと自動でユーザーを認証し、充電を開始するため、これまでの充電サービスのような認証用カードやスマートフォンによるユーザー認証、充電開始のボタン操作が不要になっている点が最大の特徴だ。なお、充電器の出力等によって1分あたりの料金が異なり、50kWでは55円／分、90kWでは77円／分という2パターンの料金プランで提供される。
EVに充電プラグを差し込むだけで認証し充電、決済までできるプラグアンドチャージシステム。
2025年9月11日時点で、ホンダチャージ対応充電器は、全国のHonda Cars 52店舗に設置されており、対応車種はN-ONE e:のみと発表されている。今後、Honda Carsへの設置拡大に加えて、全国の商業施設を中心に2030年までに数千口規模へと拡大し、EV普及に向けた環境整備を進めていく方針だ。
また、同時にリリースされるスマートフォンアプリ「Honda Charge」では、アプリで充電器の検索、予約に加え、決済まで一括で管理できる。さらにホンダチャージには、プラゴが提供するプラグアンドチャージ認証サービス「& GO」が実装されているため、アプリを通じて業務提携先のプラゴが設置している732基の充電器にて充電することも可能だという。
航続距離を重視した軽EVの発売に加えて、ラクラク充電サービスも提供することにより、ホンダは日本におけるEVの大衆化に大きく貢献していくことだろう。
