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【解説記事】自動運転のレベル分け基準は？
バイオ燃料を活用した自動運転トラックの実証実験
T2は自動運転レベル4（一定地域内における完全自動運転）トラックの技術開発を進めるスタートアップで、2025年7月に自動運転レベル2（ハンズオフ可能）相当のトラックによる幹線輸送（高速道路）の商用運行を開始している。
T2の自動運転トラックは全国各地ですでに実証実験が行われている。
今回の実証でも同様の技術を搭載したT2の自動運転トラックを用いて、東レの千葉工場から関西の物流拠点である澁澤倉庫 茨木営業所までの区間で、東レ製品のABS樹脂「トヨラック」を輸送する。
自動運転区間は、輸送ルート上にある高速道路の一部（東名高速道路・綾瀬スマートIC～新名神高速道路・茨木千提寺IC）約440km分に設定され、2025年9月16日から2026年4月までの期間に計4回実証が行われる予定だ。
T2と東レは、実証の結果を踏まえてレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の実現に向けた協業の可能性について検討していく。
また同実証では、T2が石油業界7社と合意したカーボンニュートラル燃料の利用拡大を目指す枠組みを活用し、軽油にバイオディーゼル燃料を5％未満混ぜた「B5軽油」を宇佐美鉱油および三和エナジーから、廃食油や廃動植物油脂を主な原料とした「リニューアブルディーゼル燃料」を伊藤忠エネクスから供給を受け、低炭素燃料の有効性も検証される。
「B5軽油」（左）と「リニューアブルディーゼル燃料」の検証も同時に実施される。
この取り組みは、東京都の「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」に採択されており、バイオ燃料給油オペレーションの改善に貢献することが期待されている。
トラックドライバー不足が深刻化する中、自動運転技術と低炭素燃料を用いた持続可能な物流体制の構築が可能かどうか、今後の検証結果に要注目だ。
【実証概要】
期間：2025年9月16日〜2026年4月（計4回）
場所：東レ 千葉工場（千葉県）から澁澤倉庫 茨木営業所（大阪府）までの高速道路上の一部区間（東名高速道路・綾瀬スマートIC～新名神高速道路・茨木千提寺IC）
両者の役割：東レ 積載貨物の提供／T2 全体マネジメント、実証用車両の提供
積載物：東レ製品 ABS樹脂トヨラック
検証内容：すべての実証はドライバーが乗車し、レベル2自動運転相当で実施
①貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム検証
②想定したオペレーションパターンの有効性検証
③低炭素燃料を用いた輸送の有効性検証
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