2025年8月12日、ENEOS(エネオス)は、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SUPER FORMULA)の2026シーズンへの低炭素ガソリン(E10)供給に向け、日本レースプロモーション(JRP)および次世代グリーンCO2燃料技術研究組合(raBit)と基本合意書を締結した。

バイオ燃料を10%混合させたガソリン(E10)で、低炭素を実現

バイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビなどに含まれるグルコースや、草本性植物やパルプ、古紙など、植物の繊維質(セルロース)を発酵させて製造されるバイオ燃料である。とくにセルロースエタノールの原料は食物と直接競合しないため、廃棄物を有効活用できることから、より環境にやさしい次世代のバイオ燃料として期待されているようだ。

画像: エタノール混合ガソリン生産の流れ。

エタノール混合ガソリン生産の流れ。

このエタノールを化石燃料由来の従来型ガソリンに混合したものが「エタノール混合ガソリン」であり、その混合比率によって「E10」や「E20」といった表記がなされる。ちなみに「E」はEthanol(エタノール)の略で、数字は何%混合されているかを表している。

今回のエネオスと日本レースプロモーション(JRP)、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合(raBit)との協業では、raBitが生産する国産セルロースエタノールをENEOSが既存のガソリンと混合し、JRPは2025年9月からテスト走行を重ね、2026シーズンでの使用に向けた準備を開始していくという。

エタノール混合ガソリンの社会実装に向けた取り組みの第一歩として、レースの環境下での実証結果に注目が集まることであろう。

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