ティーザー第3弾でついにEZ-60の外観を公開
長安マツダの新世代EV/PHEV「EZ-60」のワールドプレミアが4月23日に迫ってきた。3月末日から始まったティーザーの第1弾では線画をアレンジしたイメージ動画、続く4月7日には第2弾として特徴的なクオーターピラーを含む外観の一部をクローズアップした静止画像が長安マツダの微博(ウェイボー)公式アカウントにアップされてきた。期待を煽りながら、続く4月10日に公開されたのがここで掲載するエクステリアデザインである。しかも、動画と静止画が時間差をつけてアップされた。
その第一印象は、2024年4月に開催された北京モーターショーで公開されたコンセプトカーの「創(ARATA)」そのもの。現時点でボディ寸法などのスペックは一切公開されていないので詳細は不明だが、コンセプトカーのイメージを予想以上に忠実に再現している。マツダには珍しいグロスパープル系のボディカラーも目を惹くポイントだ。

公開された「EZ-60」のエクステリア(上)。2024年の北京モーターショーに出展されたコンセプトカー「創(ARATA)」のイメージをほぼ踏襲している。
インテリアはまだ公開されていないが、EZ-6と多くを共用すると予想されている。ただし、新たにデジタルアウターミラーを採用するなど装備の更新に伴い各部がアップデートされているはずだ。
そしてユニークな空力ボディ。ARATAと同じく、バンパーサイドだけでなく、ダッジチャージャーデイトナを彷彿とさせるウイング形状のボンネット、そしてリアクオーターピラーにもエアダクトが設けられている。コンセプトカー発表時には、「エアフローをスムーズにするだけでなく、バッテリーの冷却効果も狙い、さらには航続距離の延伸にも効果を発揮する」と説明されていた。量産車では、こんな手の込んだデザインを採用しないだろうという予想は、いい意味で裏切られた。マツダならではのこだわり、なのだろう。

ボンネットフードはダッジチャージャーデイトナを彷彿とさせるウイング形状に処理されている(上)。リアクオーターピラーにも空気を流す独特の処理が施されている。