2025年4月10日、マツダと長安汽車の中国合弁である長安マツダは、セダンのEZ-6に続く新世代EV/PHEVのSUV「MAZDA EZ-60」の外観ティーザー画像・映像を公開した。実車は4月23日にワールドプレミアされたのちに、同月25日に始まる上海モーターショーで一般公開される。(画像出典:長安マツダの微博/ウェイボー公式アカウントより)
アーキテクチャーはEZ-6と同じく長安汽車のEPAプラットフォーム
アーキテクチャーは、EZ-6と同じく長安汽車のEPAプラットフォーム。つまり、ベース車は長安汽車のDeepal L07、S05、そしてS07だ。EV/EREVのラインナップで、駆動方式はそれぞれRWDとAWDを用意する。
ちなみにEZ-6の航続距離(CTLTモード)は、EV・RWD車が600km以上、EREV・RWD車が1300km以上と発表されている。空力・重量的に不利となるSUVのEZ-60は、これをやや下回ると予想する。タイヤサイズがふた回りほど大きくなっているのも、航続距離に悪影響はあるはずだ。

タイヤサイズは255/40R21。EZ-6(245/45R19)よりもふた回りほど大きい。
中国専売車ではない。欧州、ASEAN諸国にも輸出
2024年秋に生産開始された兄妹車のEZ-6は、2025年春より欧州・ASEAN市場向けに「MAZDA 6e」と車名を変えて生産が始まっている。今回のEZ-60もそれら市場への輸出を想定しているはず。車名も変更(「CX-6e」?)され、早ければ2026年前半には輸出が始まると考えてよいだろう。
長安マツダでは、EZ-6、EZ-60に加えあと2車種のEV/EREVを2027年度までに追加するという。これらはいずれも中国で生産して、日米市場以外への輸出を計画しているとのこと。つまり、長安マツダは、中国市場のみならず欧州やASEAN諸国にマツダブランドのEV/EREVを供給する重要な役割を担うことになる。そして、その先にはプラットフォームも含めすべてマツダが自社開発した「EV専用車」の登場(2027年度)も控えている。



