オフロード向けの専用装備も
車両開発にはモトクロスやトライアルのライダーも携わり、各種オフロードイベントを通じて性能を磨き上げられているほか、ダートフリークが長年培ってきたオフロードの技術も投入されている。
たとえば、走行モードが3種類用意されており、手元の「+/−」スイッチで街乗り向けのモード2種類とクローズドコース専用のハイパワーモードを切り替えることができるようになっているのだ。
具体的には、スロットルレスポンスが穏やかな「モード1」と、スロットルレスポンスが素早い「モード2」が街乗り用のモードとして設定されている。

オフロード用の装備も多数搭載し、初心者向けのオフロード入門バイクとして十分なスペックが確保されている。
一方、テールランプユニットを取り外した状態にするとオフロードコース(クローズドコース)専用モードである「モード3」が選択できるようになり、加速性能、登坂性能が向上し、スロットルのレスポンスもさらに鋭くなるという。
また、フットポジションとリアサスペンションの取り付け位置もそれぞれ4カ所を自由に選択、変更できるようになっているため、体格や走行シーンなどに応じてその場の最適な乗車姿勢をとることができるのも魅力的だ。
ただし、競技車両ではないため、モトクロスのようにハイスピードで駆け抜けたり、大きなジャンプを飛ぶこと、また完全防水非対応ゆえに渡河、水没することはできないため、本気のオフロード走行には向かないかもしれない。

完全防水には非対応なので、川に水没したり雨の日にオフロードを走るのはやめておこう。
ただし、降雨での走行や洗車は問題なくこなし、原付一種としては極めて珍しい72Vバッテリーと230Nmを発生する低回転型大トルク発生モーターにより、ゆっくりと悪路を走破する能力はクラス随一だという。原付一種ということと合わせて、初心者が気負うことなくオフロードの世界に踏み入れられる、入門モデルと言えるだろう。
カラーバリエーションは「ブルーグレー」と「アンティークグリーン」の2種類で、販売価格はいずれも39万6000円に設定されている。
2025年3月中旬以降、全国各地のダートフリーク提携店舗で販売が開始されるので、気になる方は公式HPから最寄りのショップリストをチェックしてみよう。あるいは、東京モーターサイクルショーや名古屋モーターサイクルショーにも実車が展示されるというので、こちらに足を運ぶのも良いかもしれない。
ダートフリーク GE-N3 主要諸元
全長×全幅×全高 :1820× − × − mm
ホイールベース :1255mm
シート高 :790mm
重量 :58kg
ブレーキ :前後ディスクブレーキ
最高速度 :55km/h
バッテリー :リチウムイオン(72V・24Ah)
モーター定格出力 :600W
モーター最高出力 :2.8kW(3.8ps)
モーター最大トルク :230Nm
航続距離 :60km(市街地実測)・100km(30km/h定速走行)
充電時間 :4時間
タイヤサイズ :2.50-17インチ(前)/3.0-14インチ(後)
本体価格 :39万6000円