2025年3月10日、名鉄バスはいすゞのバッテリーEV大型バス「エルガEV」1台と、トヨタの燃料電池バス「SORA」1台の運行を開始する。両モデルとも、ユニバーサルデザインが取り入れられており、環境だけでなく利用者にも優しい車両だ。
国内メーカーの電動車両を2種類導入
名鉄バスはこれまでにも小型EVバス2台、大型EVバス1台、ハイブリッドバスなど、環境に配慮した電動車両の導入を積極的に進めてきた。今回のバッテリーEVバスと燃料電池バスの導入も、地域社会の持続的な発展と脱炭素社会への取り組みの一環だという。
バッテリーEV大型バスはいすゞ自動車が製造する67人乗りの「エルガEV」で、車内混雑の緩和と段差でのつまずきによる転倒防止が期待される車内フロアのフルフラット化を実現。
前方から後方まで車内フロアすべてのフルフラット化を実現している。
燃料電池車の大型バスはトヨタ自動車が製造する77人乗りの「SORA」で、ノンステップエリアに未使用時には自動的に格納されるシートを採用することにより、ベビーカーや車いす利用者と一般利用者の居住性を両立している。
ノンステップエリアに人が座っていない時は自動で跳ね上がるシートを備える。
両車種ともにユニバーサルデザインが取り入れられているため、環境性能だけでなく利用者にとっても使いやすい車両と言えるだろう。
運行開始は2025年3月10日からで、名古屋市、長久手市、瀬戸市、尾張旭市を走る「基幹バス」として運行が開始されるため、敬老パスも利用できるという。
