急勾配の登り坂に強く、収納スペースが充実した電動バイク
「モペロ ミニ カーゴ」は16歳以上が免許不要で乗れる特定小型原付区分の電動バイクだ。前カゴと車体フレーム中央部分にある中カゴ、リアキャリアにより、荷物をたくさん運ぶシーンでも便利に移動できる積載性が確保されている。
前カゴ、車体フレーム中央のカゴ、リアキャリアにより大容量の積載能力を誇っている。
車体フレームには高い耐久性がウリのモリブデン鋼を採用し、一般的な特定小型原付の電動バイクの約2倍となる耐荷重200kgを実現。フロントサスペンションと組み合わせることで、乗り心地にも配慮しているという。
また定格出力500Wのハイパワーモーターにより、体重65kgの人が乗車しての実測値で登坂性能32%を達成しているのも特筆すべきポイントだろう。
電源のオン／オフは付属のNFCカード（非接触ICカード）をメーターディスプレイに近づけて行う方式で、万が一カードを紛失しても設定したパスワードでロックを解除できるという便利機能も搭載している。
電源の起動は、NFCカードを液晶メーター画面にタッチする方式。紛失時にも設定したパスワードの入力で解錠可能だ。
バッテリーは着脱式で、取り外して自宅や外出先の充電スポットで充電することができるほか、車体自体も折りたたんでコンパクトに収納できるのも嬉しいポイントだ。
正しい知識と交通ルールを学び、安全に利用しよう
モデル名の「MOPERO（モペロ）」はモペッドをイメージして名付けられている。同社は着座型電動モビリティを「モペット型」と定義し、着座タイプの電動モビリティのブランドとして「MOPERO（モペロ）」を展開していくとしているが、同製品はモペッドではなく、あくまでも特定小型原付区分の電動バイクであるため、注意が必要である。
本来、モペット（正確に表記すれば「モペッド」）は「モーターとペダルを組み合わせた造語」で、いわゆるペダル付き電動バイクのことを指している。原動機のパワーのみで走行可能なことから、本体の電源をオフにして自転車のように人力ペダリングで運用していたとしても、法律上は原付一種以上のバイクとして扱われることになる。
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一方、「モペロ ミニ カーゴ」が属する「特定小型原付」は、①普通自転車サイズ、②最高速度20km／h以下、③電動、④16歳以上が免許不要、などが特徴の車両区分。車両の保安基準で20km／hを超えて加速できないようにする制御が必要＝ペダルを直接駆動に使えないこともあって、「ペダル付きの特定小型原付」は基本的に存在できないのである。
モペッドと特定小型原付にはこうした違いがあるが、購入したユーザーが正しく理解できていないまま利用したとしても、実際に路上で取り締まりを受けるのはあくまでユーザー自身だ。購入前にきちんと法律上の扱いを知り、製品のスペックからどの車両区分かを確認した上で、正しい交通ルールに基づいた利用を心がけたい。
※ENNEの「T250」と「T350 Pro」はペダルを備えた特定小型原付であるが、駆動に用いずバッテリーの充電専用装備として搭載することで前述の条件をクリアしている。
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車体カラーは4色で展開される。
モペロ ミニ カーゴのボディカラーはイエロー、グレージュ、オリーブ、ガンメタリックの4色をラインナップ。一般販売時の予定価格は18万9800円だが、2025年3月9日からのMakuake先行販売では、数量限定で最大35%割引価格で提供される。興味のある人は公式サイトをチェックしてみてはどうだろうか。
【主要諸元 MOPERO mini cargo】
全長×全幅×全高 ：1280×550×1120mm
重量 ：26.4kg
耐荷重 ：200kg
ブレーキ ：前後ディスクブレーキ
歩道走行モード対応 ：あり
バッテリー ：リチウムイオン（48V・13Ah）
モーター ：500W
航続距離 ：50km（体重70kgの場合）
充電時間 ：5〜6時間
タイヤサイズ ：12.5インチ
本体価格 ：18万9800円
