2025年2月3日、高知県にロケットや宇宙機の離着陸場となるスペースポート(宇宙港)を開港することを目指して一般社団法人スペースポート高知が設立された。同団体によると、2029年の開港・運用開始を目標にしているという。

スペースポートは宇宙への玄関口

2040年、宇宙産業の市場規模は現在の約3倍に拡大し、約150兆円にもなることが予測されているが、日本ではその核ともいえる宇宙輸送(ロケット)が不足するという課題に直面している。

一方で高知県は、人口減少や少子高齢化といった深刻な課題を抱えており、2050年の県人口は江戸時代末期の水準まで減少する見通しだ。

そこで宇宙産業と高知県とを結びつけ、両者が抱える課題を解決する糸口として「スペースポート」に着目。その開設を目指して設立されたのが「一般社団法人スペースポート高知」というわけである。

同団体によると、高知県は太平洋に面した地理的特性を活かせる、スペースポートに最適なロケーションを誇っており、将来的にロケットや宇宙輸送機などさまざまな航空機が行き交うアジア最大の宇宙玄関口に発展させることを目論んでいる。これが実現できれば、日本の宇宙輸送の発展と、高知の地域経済活性化の両方に大きく貢献するとしている。

現在、2029年度開港と初のロケット打ち上げを実現するべく取り組みを開始したところで、2025年2月26日には同団体の設立記念イベントを開催するのだという。航空宇宙産業に従事する人だけでなく、興味がある人も参加してみてはいかがだろうか。

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