ポイントはフレームの低重心化と新チャイルドシートの採用
ヤマハの電動アシスト自転車「PAS」シリーズのうち、子どもの送迎向けモデル「PAS babby(パス バビー)」、「PAS kiss(パス キッス)」のフルモデルチェンジが発表された。ちなみに「PAS babby」は後ろに子どもを乗せるモデルで、「PAS kiss」が前に子どもを乗せるモデルだ。
今回発表された新モデルは「日常に冒険のスパイスを」をコンセプトに開発された。子育てを積極的に協力して行う夫婦をターゲットに、ママもパパも使いやすく、週末に出かけたくなるようなデザインに仕上げられている。
両モデル共通の主な変更点は、①コンパクトな新フレーム設計、②走行中や押し歩き時の安定性を考えた車体の低重心化、③サドルなど夫婦で共用しやすい自転車部品の採用、などである。
ドライブユニット周辺レイアウトを変更して安定性向上
車体フレームは、従来モデルと比べてまたぎやすさが改善され、低重心化することで走行中や押し歩き時の安定性を向上させた。またドライブユニット周辺のレイアウトも変更したことで、ペダルを漕いだ時にもフロントチャイルドシートやハンドルとの距離にゆとりが生まれ、背が高いユーザーでも余裕を持って乗車できるようになった。
また、スタンドも、体に近い位置で踏み込めるように形状を変更したことで、小柄なユーザーでも軽い力で簡単にスタンドがけが可能になった。
サドルは日本人の体型データをもとに97.5%の体型をカバーできる新設計とした。ママもパパも使うことを想定して、レバーを開くだけでシートの高さを簡単に素早く調節できるクイックレバーも新たに装備するなど、ユーザー目線で嬉しい機能向上が図られている。
後ろ子ども乗せモデル「PAS babby」の進化ポイント
後ろ子ども乗せモデルの「PAS babby」では、新型のリヤチャイルドシート「ハグシートプラス」を搭載。現行モデルの「ハグシート」の特徴である子どもの頭部を270度包み込むヘッドレストはそのままで、乗せ降ろし時に子どもを通すスペースを広く確保できる「開閉式ハンドルバー」を新たに採用した。さらに子どもが快適に座れるように座面のクッション性を向上させている。
また、従来ブラック1色のみだったカラーリングは、車体とのマッチングを考慮してブラックとホワイトの2色展開になり、全6種類の車体カラーとのコーディネートを楽しむことが可能になった。ちなみに車体カラーは、新色の「マットマーガレットイエロー(ツヤ消しカラー)」、「マットカーキグリーン(ツヤ消しカラー)」、「マットエクリュ(ツヤ消しカラー)」、「マットカフェベージュ(ツヤ消しカラー)」、「マットスモーキーブルー(ツヤ消しカラー)」と継続色の「マットブラック2(ツヤ消しカラー)」から選択可能で、本体価格は18万4000円(メーカー希望小売価格)に設定されている。
【主要諸元 PAS babby】
全長×全幅×サドル高 :1805×570×(725〜875)mm
適応身長 :142cm以上
重量 :33.2kg
ブレーキ :Vブレーキ(前輪)/大型フィン付きローラーブレーキ(後輪)
ギア段数 :内装3段
バッテリー :リチウムイオン(25.2V・15.8Ah)
モーター :240W
航続距離 :51〜77km
充電時間 :4.5時間
タイヤサイズ :20インチ
本体価格 :18万4000円
前子ども乗せモデル「PAS kiss」の進化ポイント
前子ども乗せモデルの「PAS kiss」は新型の「コクーンルームプラス」を採用して、バックル同士を近づけるだけで簡単に固定ができる「マグネットバックル」が追加された。バックルが子どもの下敷きになりにくい構造のため、乗せ降ろしもスムーズに行える。
同チャイルドシートのカラーリングも、「PAS babby」と同様に従来はブラック1色だったが、ブラックとホワイトの2色展開になり、全4種の車体カラーと合わせることができるようになった。
車体カラーは、新色の「マットエクリュ(ツヤ消しカラー)」、「マットマーガレットイエロー(ツヤ消しカラー)」、「マットカーキグリーン(ツヤ消しカラー)」と継続色の「マットブラック2(ツヤ消しカラー)」から選択可能で、本体価格は18万7000円(メーカー希望小売価格)に設定されている。
【主要諸元 PAS kiss】
全長×全幅×サドル高 :1770×560×(725〜875)mm
適応身長 :142cm以上
重量 :31.1kg
ブレーキ :Vブレーキ(前輪)/大型フィン付きローラーブレーキ(後輪)
ギア段数 :内装3段
バッテリー :リチウムイオン(25.2V・15.8Ah)
モーター :240W
航続距離 :51〜77km
充電時間 :4.5時間
タイヤサイズ :20インチ
本体価格 :18万7000円