ホンダ、日産に続きトヨタもロボタクシー事業に参入
2024年8月28日、MONETは東京臨海副都心(有明・台場・青海地区)の公道における自動運転技術を用いた移動サービスを2024年度後半に開始することを発表した。同社は自動運転車両を活用した新たなモビリティサービスの創出を目的に、トヨタ自動車とソフトバンクを中心に2019年に設立されている。
当面の運行エリアは、東京の有明地区、台場地区および青海地区。同エリアは東京都の「自動運転の実装に向けた社会受容性向上支援事業」の推進区域に設定されている。
■2024年度の走行概要
・走行エリア:有明地区/台場地区/青海地区
・乗車定員:5人(運転手除く)
・運賃:無料(2024年度中)
・走行速度:40km/h未満
・利用方法:MONETが提供するアプリ「MONET」より予約
・運行主体:MONET
運行に使用される車両は、トヨタが北米で生産する大型ミニバン「シエナ」がベース。自動運転レベル2に対応する改造が施されており、運転手を除き最大5人が乗車できる。
まずは関係者向けに試乗を開始し、準備が整い次第、一般の利用者向けのサービスの提供を始める。2024年度中の乗車運賃は無料とし、利用者はMONETがオンデマンドサービス向けに提供するアプリ「MONET」で予約する仕組みだ。
また将来的には、さまざまな配車アプリから自動運転車両の乗車予約を可能にするほか、数十台の自動運転車両を遠隔で監視するシステムを開発して自動運転レベル4を実現、運行車両の増車やサービス提供エリアを拡大する予定である。
9月21日開催の「有明まつり2024」に実車展示も
MONETは、国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」の採択を受けており、東京都および関係省庁と連携して、自動運転サービスの社会実装に向けて取り組みを推進している。
また、自動運転サービスの社会受容性の醸成に向けて、関係機関や地域と連携し、自動運転に関する各種イベントへの協賛などを行っていくという。9月21日に有明ガーデンで開催される「有明まつり2024」には、実際に自動運転に用いられる車両を出展する予定だ。