観光や地方の活性化、遠隔地の医療などに貢献する
HondaJet(ホンダジェット)は2014年に量産1号機を初披露して以来、世界各国で型式証明を取得して販売を伸ばし、2017年にはカテゴリー別トップのデリバリー数を達成するなど中長距離用のビジネスジェットとして活躍してきた。
2018年5月にはアップグレード版の「HondaJet Elite」を初公開、さらに2022年10月には「HondaJet Elite II」を発表。2023年10月にはひとクラス上のカテゴリーに「HondaJet Echelon」を投入すると発表するなど順調なビジネスを展開している。
そして、今回、日本において新たに「HondaJet シェアサービス」を開始することになった。日本は国土が狭く、ビジネスジェットが活躍する場は少ないと思われがちだが、実は定期航空路や鉄道などの公共交通による移動が不便な区間が多く存在している。そうした区間をHondaJetが結ぶことで、移動の大幅な効率化や地方の活性化、遠隔地における医師訪問の容易化などに貢献することを目指すという。
ホンダらしいのはHondaJetによる空の移動とともに、搭乗の前後で使用する地上のモビリティとも連携したサービスを提供する点だ。搭乗する際には出発地から機体のすぐそばまで空港ビル内を通過せずにクルマに乗ったまま移動でき、到着空港でも降機後すぐにクルマに乗り、目的地に向かうことができる。こうした陸/空のモビリティの連携により、移動時間が大幅に短縮できるというわけだ。
2024年6月時点で「HondaJet シェアサービス」を利用する法人が予定しているサービスは以下のとおりとなっている。
【法人/サービス概要/エンドユーザー】
・アルピコグループ/地方資源を生かした旅行商品/旅行者
・Japanticket/インバウンド向けツアー/訪日客
・トラベルドクター/病気を抱えた人向けの旅行/旅行者
・三井住友トラストクラブ/クレジット会員向けサービス/ダイナーズクラブカード会員
なお、料金については、利用空港に関わらず、移動距離に応じて一律のわかりやすい設定にしているという。