Bluetoothでイヤホンやトランシーバーとの連携も
カーナビを装着できないバイクで地図表示や行き先案内の機能を使おうと思ったら、従来スマートフォンをステーでハンドルバーに固定する方法が主流だった。しかし、この方法では走行中の振動で落としてしまう可能性があること、防水の面での心配もある。
スマートフォンは防水機能を搭載するモデルも増えているが、走行中に勢いよく水滴がぶつかれば万能ではない防水機能を突破して故障させてしまうかもしれない。突然の降雨に遭遇した時、一般道を走行していたのであれば停車してすぐにしまうこともできるが、基本的に駐停車禁止の高速道路を走っていたらそうはいかない。
またドライブレコーダーをつけたとしても、データの保存場所や動画の即時確認で困ることもあるだろう。こうした状況もあって、近年バイクにディスプレイオーディオを装着するケースが増えているという。
ディスプレイオーディオそのものにナビ機能や動画再生機能はなく、有線/無線接続したスマートフォンにインストールされたマップやメディア再生アプリを起動させて、行き先案内や動画再生機能を使うというもの。またバイクでの利用を前提として設計されているため、より強固な防水・防塵機能を有していることも多い。
今回発売されたギャザテックのディスプレイオーディオ「T6D」はまさにこうした機能を持っている。一般的なモデルの画面サイズは5インチ程度が多い中、本モデルは6.25インチと大きく、視野角の広いIPSパネルのタッチ式液晶モニターを採用している。しかもバイク用のグローブを装着していても操作できるというから、使い勝手にも配慮されたモデルといえる。
面白いのがフルHD(1920×1080p)カメラ2台がセットになっており、前後方向を常時録画、Gセンサーを搭載したことでイベント録画、駐車監視や音声などを記録、そしてデータは付属のSDカードに保存できるようスロット(256GBまで対応)を用意されている。旅先での撮影動画を個人で楽しむのも良いし、状況動画を保存するためにもセット構成は新規導入を考える人にとっては嬉しいところだろう。
このほかにも、付属のタイヤ空気圧センサーと連動させた空気圧&タイヤ温度監視機能、USB接続によるスマホ充電、Bluetooth接続したイヤホンやトランシーバーによるコミュニケーションツールとしての活用も期待できる。
2024年7月末までクラウドファンディング「GREEN FUNDING」での受付を行っており、その後の一般販売では4万1280円となる。
ギャザテック T6D 主要諸元
●サイズ:168×90×26.5mm
●重量:480g
●ディスプレイ種類:6.25インチ タッチ式IPSパネル
●ディスプレイ解像度:1560×720p
●対応OS:iOS/Android
●前後カメラ:AHD 1080p/GC2053
●動画形式:H.264/TS
●静止画形式:JPEG
●Bluetooth:5.0
●対応SDカード:256GBまで
●対応言語:日本語/英語/中国語/スペイン語など
●防水仕様:IP65(本体)/IP67(カメラとケーブル)
●価格:4万1280円