2024年4月18日、井本商運とMarindowsは、日本初となる交換式コンテナ蓄電池を用い、コンテナ蓄電池、船内蓄電池、発電機によるハイブリッド運航を可能とする次世代のゼロエミッション内航コンテナ船を建造、神戸~広島航路へ投入し、実証実験を行うことを発表した。

船員不足を解決する運航支援システムを採用

内航船は船員不足が深刻で、システム面での解決が急務となっている。この問題に対し、次世代のコックピットシステム(操舵室)と離着桟支援システムを搭載することにより、少人数・省スキルでの運航ができるように設計されている。

ソフトウェアをアップデートして陳腐化リスクを低減

現在開発されている次世代船舶の多くは、新技術の導入により価格が高額になりがちであるとともに、技術的に発展途上であることに起因する将来の技術的陳腐化(船舶価値の陳腐化)リスクを抱えている。

画像: 高い拡張性によりソフトウェアアップデートで常に最新技術を導入できる

高い拡張性によりソフトウェアアップデートで常に最新技術を導入できる

しかし、今回開発する船は徹底した標準化・モジュール化・量産化により、建造船価で従来船+30%増程度に抑え、運行時のコストも含めた総運航コストでは従来船と同程度水準を実現する。

また、将来の新技術・システム開発を見据えて、アップグレード可能な高い拡張性を確保する「次世代汎用PHEVプラットフォーム」を採用し、船の陳腐化リスクを最小限に抑えている。

画像: 技術的な陳腐化による買い替えの必要がなくなるのがメリット

技術的な陳腐化による買い替えの必要がなくなるのがメリット

つまり、スマートフォンやPCと同様に、船の買い替え(ハードウェアのアップデート)を行うことなく、ソフトウェアのアップデートで常に最新の技術を導入できることを意味するため、長期間安心して使用できる点でも画期的なのだ。

将来的に、交換式コンテナバッテリーやソフトウェアアップデートに対応した船舶が主流派となっていくのか、注目すべき技術実証と言えるだろう。

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