2024年4月12日、パナソニック サイクルテック株式会社は、国内で初めて押し歩き機能搭載の幼児2人同乗用電動アシスト自転車「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」を2024年6月上旬から発売すると発表した。

ユーザーからの意見を踏まえて開発された押し歩き機能を搭載

幼児2人同乗用電動アシスト自転車は通園など子どもと一緒の移動で使用されるシーンが増え、パナソニック サイクルテックの幼児2人同乗用電動アシスト自転車の2022年度の出荷台数は、2011年度に対して4倍以上に増加しているという。

一般的に電動アシスト自転車はモーターのアシストにより快適に走行ができる反面、その重さにより自転車の押し歩き時に負荷がかかるという課題を抱えていたが、パナソニック サイクルテックは、モーターのアシストを活用して押し歩きを補助する「押し歩き機能」を2021年に開発した。

同年に発売した押し歩き機能搭載の電動アシスト自転車「ビビ・L・押し歩き」は、わずか1カ月で年間企画台数分の受注を達成するほどの人気車種となり、ユーザー側から幼児2人同乗用電動アシスト自転車にも押し歩き機能を搭載してほしいとの要望が多数寄せられたそうだ。

画像: 「押し歩き機能」は、重量級になりがちな「子乗せ電動アシスト自転車」では必須装備と言える重要機能だ

「押し歩き機能」は、重量級になりがちな「子乗せ電動アシスト自転車」では必須装備と言える重要機能だ

押し歩き機能が搭載される前の「ギュット・アニーズ・DX」では、自転車本体(約32 kg)と子供2人+荷物(最大30 kg)、付属の前用チャイルドシート(約3.4 kg)を合計して最大約66 kgになるケースがあり、モーターアシストによる押し歩き機能がない場合、自転車を降りての移動にはかなりの労力が必要とされていた。

そのため、パナソニック サイクルテックが実施した子乗せ自転車利用者へのアンケートでは、79.5%のユーザーが押し歩く際に大変だった経験があると回答しており、90%以上のユーザーが子乗せ自転車に押し歩き機能がついていれば、子供の送り迎えが楽になると思うと答えている。

こうしたユーザーからの意見を踏まえ、男女兼用で使いやすいデザインの幼児2人同乗用電動アシスト自転車「ギュット・アニーズ・DX」に、押し歩き機能が新たに搭載されることになった。これにより子どもを乗せたままの状態で押し歩く際にかかる負荷が軽減され、親子でのより快適な移動を提供できるようになった。

ちなみに、子育て中のママへ「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」に子どもを乗せた状態で実際に使用してもらった結果、「坂道を上がるときにすごく楽だった」、「子どもの重さも感じなくて良かった」という声が寄せられたそうだ。

初心者でも使いやすい簡単操作と安全設計がウリ

操作方法

押し歩きモードは3ステップで簡単に操作が可能だ。電源が入っている状態で、サドルの押し歩き用レバーを上にあげてサドルを引き上げ、手元スイッチの押し歩きボタンを押し続けると、モーターがアシストしてくれるようになる。押し歩きモード使用後は、サドルの押し歩き用レバーを上にあげてサドルを押し下げた状態にもどすことで、通常の走行モードに復帰することが可能だ。

画像: サドル後部を引き上げ、押し歩きボタンを押し続けることで機能が使える

サドル後部を引き上げ、押し歩きボタンを押し続けることで機能が使える

押し歩きボタンは指が届きやすい場所に配置しており、ハンドルを握ったままでも押しやすいように配慮されている。押し歩きモードは、押し歩く速度や、上り坂・荷物の有無などの条件をセンサーで検知し、押し歩きのアシスト力を自動調整するシステムを搭載しているが、自分でアシスト切替ボタンを押すと、2段階で押し歩きアシスト速度を調整することも可能になっている。

坂道でも安心なずり下がり抑制機能を備える

前述のとおり、サドルの状態を検知するサドル傾斜センサーが内蔵され、サドルが引き上げ状態の時のみ、押し歩き機能が作動する「押し歩き時は乗車できない機構」にすることで、安全を確保している。また、サドルを引き上げ・押し下げする際、子供が誤ってサドル部に指を挟まないようにするため、サドル可動部が樹脂カバーで覆われているため安心だ。

画像: ずり下がり抑制機能を搭載

ずり下がり抑制機能を搭載

さらに、上り坂での押し歩き中に押し歩きボタンから指が離れてしまっても、約10秒間自転車が勢いよくずり下がることを抑制してくれる「ずり下がり抑制機能」が備わっている点も嬉しいポイントと言えるだろう。

カラー展開と価格情報

気になるカラー展開は派生元の「ギュット・アニーズ・DX」と同様に、「マットジェットブラック(艶消し)」、「ホワイトグレー」、「マットダークオリーブ(艶消し)」、「バーガンディ」、「マットシャインネイビー(艶消し)」の全5色をラインナップする。

画像: 5色あるカラー展開のうちの一つ「マットダークオリーブ(艶消し)」

5色あるカラー展開のうちの一つ「マットダークオリーブ(艶消し)」

価格は派生元モデル「ギュット・アニーズ・DX」の17万5000円に8000円追加した18万3000円に設定されているが、坂道やスロープなどの傾斜が多い地域にお住まいの方であれば、日常使いの利便性が大きく変わり簡単にペイできる程度の金額差と言えるため、自分のニーズに合わせて最適なモデルを選択したい。

【主要諸元 ギュット・アニーズ・DX・押し歩き】
全長×全幅        :1785×580mm
重量          :32.8kg
耐荷重         :95kg
変速機         :内装3段
バッテリー       :リチウムイオン(25.2V・16Ah)
モーター        :250W
航続距離        :50km~86km
充電時間        :5時間
タイヤサイズ      :20インチ
本体価格        :18万3000円

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