2024年3月14日、グラフィット(glafit)が自転車のようなスタイルをもつ特定小型原付(特定小型原動機付自転車)のニューモデル「NFR-01 Pro」を発表し、クラウドファンディングのプラットフォーム「makuake」での販売をスタートした。

開発理念から乗り出し、アフターフォローまで信頼性が高い

車輪のロック機構には近距離無線通信のNFCが採用されて、付属するタグ(1つ)を後輪付近にある機器「スマートロック」に近づけると解錠される。またNFCに対応した機器(Suicaや対応するスマートフォンなど)を複数台登録して、鍵として運用することも可能だ。そのうえ、4G LTE通信機能が内蔵されているので位置情報を確認したり、専用アプリでバッテリー残量を見たり解錠することもできる。

スマートロックに必要な電気は駆動用バッテリーから供給されているため、個別に充電する必要はない。もし駆動用バッテリーが外されたとしても、小さいながら内蔵バッテリーもあるので1日・2日程度であれば稼働し続けるというから心強い。

画像: スマートロックはNFCを採用しているため、家族や友人、会社内でシェアすることも、写真のように車両の位置情報も取得できる。

スマートロックはNFCを採用しているため、家族や友人、会社内でシェアすることも、写真のように車両の位置情報も取得できる。

今回、「makuake」での販売が始まったわけだが、購入してから実際に運転できるまでの行程もよく練られていておもしろい。一般的なオンラインショップで特定小型原付を購入したのなら、ナンバーを取得・自賠責保険に加入する前に公道を走行しようと思えばできてしまう。もちろんこれは交通違反だ。グラフィットではこうした行為を防止するための販売・配送方法が従来から行われてきたが、このNFR-01 Proではこの行程をスマートにした「ライドスタートシステム」を導入した。

NFR-01 Proは購入後すぐに自宅へ配送されるものの、この段階では鍵はかかっており電源も入らず、運転することはできない。実際に利用できるようにするためには、グラフィットのアプリでアカウントを作成・身分証明書を登録・交通ルールテストに合格・取得したナンバープレートと自賠責保険証をもってアプリで車両登録を行うこと。これでロック解除&システムスタートできるようになるのだ。

移動がラクで楽しければいいという考えのもとに開発されたのではなく、わずかな不自由さはあったとしてもモビリティとしての安全性を優先し、ルールを遵守してもらうためのシステムづくりを行うなど、きわめて真面目な理念のもとで開発されたモデルであり、信頼できるメーカーであることがわかる。

ちなみにメインテナンスをはじめとするアフターフォローは、全国にあるバイクショップや家電量販店、自動車ディーラーなどさまざまな業態の企業と提携して480以上の実店舗をそろえ、しかもグラフィットの車両診断システムも全店舗に配備されているという。2024年内には全国1000店舗まで拡大することが計画されている。

■グラフィット NFR-01 Pro 主要諸元

●全長×全幅×全高:1300×560×1080mm
●ホイールベース:900mm
●車両重量:24kg
●モーター:インホイールモーター
●モーター定格出力:500W
●バッテリー電圧:48V
●バッテリー容量:9.6Ah
●航続可能距離:46km(定地走行測定)
●タイヤサイズ:14×2.125
●ブレーキ:前ディスク/後ディスク
●車両価格:29万7000円(定価・税込)
※「makuake」での販売には割引があり、割引率は申込時期によって異なります。

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