2024年3月13日、三菱自動車工業(三菱自動車)と三菱商事と三菱ふそうトラック・バス(三菱ふそう)の3社は、新会社「イブニオン(EVNION Inc.)」を2024年6月に設立し、EVにまつわるサービス提供を2024年8月にスタートさせると発表した。

EVを取り巻くモノ・ヒト・コトをつなぐプラットフォーム

脱炭素社会の実現への道は数えきれないほど存在し、クルマに限定してもEVや燃料電池車の導入、バイオ燃料・合成燃料の開発と市販化、さらには資材調達やリサイクルなど、自動車メーカー各社はさまざまな方向からアプローチを行っている。

そんななか三菱自動車は、主要株主である三菱商事とそのグループ企業の三菱ふそうとともに「イブニオン(EVNION)」を2024年6月に設立し、EV関連サービスをユーザーに提供するオンラインプラットフォーム「イブニオンプレイス(EVNION PLACE)」を2024年8月から運用する予定であると発表した。

画像: 三菱自動車はミニキャブEV(写真)やeKクロスEV(タイトル写真右)、また三菱ふそうはeキャンター(同左)、それぞれEVをラインナップする。

三菱自動車はミニキャブEV(写真)やeKクロスEV(タイトル写真右)、また三菱ふそうはeキャンター(同左)、それぞれEVをラインナップする。

ここではEVの最新市場動向や運用情報などを公開した上で、脱炭素化に向けてEV導入を検討する顧客に充電設備や電力プラン、エネルギーマネジメント、脱炭素コンサルティングサービスなどを提供するという。よりスムーズな電動化、EVシフトを支援することにより、2050年カーボンニュートラル実現やDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献することを目指すとしている。

ちなみに、ひと言で電動化と言っても、家庭のキッチンから会社のオフィス、工場などすでにさまざまな生活・ビジネスシーンで進んでいる。なかでも大容量のバッテリーを搭載したEVを活用して電気エネルギーをマネジメントしようという動きは、クルマに設置されたAC100V電源から電化製品を稼働させるV2Lや、EVを蓄電池として運用して災害時に家庭用電源として使ったり、太陽光発電と組み合わせて電力マネジメントするV2Hなど、個人で導入できるシステムとしても浸透し始めている。

もちろん個人を対象としたものばかりではなく、法人においても、2024年2月に日産自動車は独自に蓄積してきた電気マネジメント技術とEVを組み合わせてエネルギーマネジメントを行う新事業「ニッサンエナジーシェア」のサービス提供を発表したばかり。EVを開発・生産・販売する自動車メーカーだからこそできるサービス事業は今後も増えていくのは間違いない。

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