HMSは「移動を変え、日常を変え、未来を変える」
ホンダモビリティソリューションズ株式会社(以下、HMS)は2020年2月18に設立された、ホンダが100%出資する総合モビリティサービス企業だ。「移動を変え、日常を変え、未来を変える」をミッションとして、自動運転ビジネスの開発から、カーシェア事業の運営、サブスクリプションサービス、電動アシスト自転車やバッテリーを活用したサービスの企画運営まで、さまざまなモビリティサービス事業を展開している。現在、同社が手掛けているモビリティ事業は以下のとおり。
「自動運転タクシーサービスの事業開発」
昨年10月19日に発表された自動運転タクシーサービス。クルーズ社、GM社、Hondaグループで共同開発した自動運転専用車両「クルーズ・オリジン」による、配車から目的地への移動までを完全自動運転で行うタクシーサービス。レベル4の自動運転技術により、時間や空間に縛られない移動体験を提供するとともに、渋滞などの社会問題や環境問題の解決を目指している。サービスは、2026年初頭に東京都心部で開始予定。
「総合モビリティサービスEveryGoの運営」
すべての人に快適で価値のあるモビリティサービスを「EveryGo」を通じて提供することを目指して活動中。ユーザーとのタッチポイント整備やシステム基盤、オペレーションの共通化を図りつつ、カーシェアリング、デリバリー、e-Bikeのサブスクなどさまざまな移動体験をワンストップで提供するサービスの進化にとり組んでいる。
<EveryGoの主なサービス>
・[Honda EveryGo]:カーシェアリング。東京、神奈川、愛知、大阪、福岡などの大都市圏を中心にサービスを提供。現在のユーザー数はおよそ9万人、2024年度には10万人を超える見込み。
・[EveryGoデリバリー]:Uber Eatsや出前館などのデリバリーサービスで働くドライバー向けに、モビリティサービスをサブスクリプション形式で提供。
・[EveryGo e-Bike]:スポーツタイプのハイエンドe-Bikeを対象に、購入ではなくまずは気軽に利用してみたいというユーザー向けのサブスクリプションサービスを提供。
「EVソリューションサービスの事業開発」
法人向けに、EVやバイクとバッテリーのリース・レンタルを行っている。また、EVへ切り替え(ガソリン車などからEVに切替え)で発生するスイッチングコストの低減や、そのための補助金の活用、残価設定、バッテリーマネジメントによるオペレーションの効率化など、トータルソリューションの提供を行ってる。自治体や法人が保有する社有車の効率運用(フリートマネジメント)、エネルギーマネジメントの実現に向けたさまざまなソリューション開発も行っている。
「HMSモビリティジーナル」創刊号の中身は
そんなHMSが設立4周年を記念して配信を開始したニュースレターが「HMSモビリティジャーナル」。これからのモビリティがどのように変化していくのか、日ごろから気になっている方に役立つさまざまな情報がわかりやすくまとめられている。ちなみに創刊号の目次は。
1.今なぜモビリティサービスが注目されているのか
2.国や各地域が推進する「モビリティサービスの未来」
3.HMSのアプローチと実現したい未来
「自動車の価値変化」、「自動運転技術により広がる未来」、「シェアリングサービスが生み出す顧客価値と環境価値」を柱にして、昨今のモビリティサービスの現状がだれでもわかりやすくまとめられている。関連業界で働く人だけでなく、クルマやバイクに興味がある人、未来の日本のモビリティに関心がある人ならば、ぜひ目を通しておきたい簡潔ながら充実した内容だ。
総合モビリティサービス企業であるHMSが、モビリティサービスのリーディングカンパニーとして、多種多様な業界×モビリティの切り口で、さまざまな情報発信や問題提起を行っていくニュースレター。3月13日(水)に配信開始予定の第2弾は「物流×モビリティ」の特集号だ。