2024年2月2日(現地時間)、イタリアのランチアはブランド初のEVとなる新型「YPSILON(イプシロン)」の内外装を2月14日の正式発表を前にWeb上で先行公開した。併せて高級家具ブランドのカッシーナとコラボした「EDIZIONE LIMITATA CASSINA(リミテッドエディション カッシーナ)」の予約受付をイタリア国内のみ1906台限定で開始している。

不遇の時代を乗り越えた名門復活の第一弾

ランチアは1906年に創業したイタリアの名門ブランド。世界ラリー選手権での大活躍をご存じの世代には懐かしいが、ステランティスグループの一員となった現在はブランド内での車種整理により生産されているのはプレミアムコンパクトカーのイプシロンのみ。日本での販売は2014年に終了しており、往時を知るファンにはなんとも寂しい状況が続いている。

画像: ランチアといえばWRCラリーでの活躍を想起するファンも多いはず(写真は1970年代のWRCで活躍したランチア・ストラトス)。

ランチアといえばWRCラリーでの活躍を想起するファンも多いはず(写真は1970年代のWRCで活躍したランチア・ストラトス)。

そんなランチアが復活の狼煙を上げたのは、2021年7月のこと。ステランティスグループでの位置づけが定まり、新たな中期経営/電動化計画「Dare Forward」の元にランチアブランドの再興が図られることが明らかにされた。イタリア本国だけでなく、欧州マーケットを中心に再びグローバルブランドとして集中的な投資が行われ、車種ラインナップも拡充されることが発表された。

画像: 2代目となる現行型イプシロン(写真)はイタリア本国のみで販売されている。モデル末期ながら2023年の販売台数は4万4743台であり根強い人気がある。

2代目となる現行型イプシロン(写真)はイタリア本国のみで販売されている。モデル末期ながら2023年の販売台数は4万4743台であり根強い人気がある。

その第一弾となるのが、2月14日(イタリア時間)に正式発表される新型イプシロンだ。現地ディーラーは早くも初期受注の獲得に乗り出しており、2月2日(同)よりWeb上で1906台の限定となる「リミテッドエディション カッシーナ」の受付を開始した。Youtubeでは内外装を露わにしたイメージ動画も公開されている。往年のファンはもちろん、スタイリッシュな内外装はトレンドに敏感な若年層にも大いにアピールしそうだ。

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