2024年2月2日(現地時間)、イタリアのランチアはブランド初のEVとなる新型「YPSILON(イプシロン)」の内外装を2月14日の正式発表を前にWeb上で先行公開した。併せて高級家具ブランドのカッシーナとコラボした「EDIZIONE LIMITATA CASSINA(リミテッドエディション カッシーナ)」の予約受付をイタリア国内のみ1906台限定で開始している。
新インフォテインメントシステムを装備
インフォテインメントシステムには、ランチア初の「SALA(サウンド・エア・ライト・オーグメンテーション)」を搭載。ユーザーはモニター画面のタッチに加え、音声によってもオーディオ、空調、照明などを操作できる。またカスタマイズやOTAによる将来のバージョンアップにも対応できるようだ。
ちなみに「SALA」とは、イタリアでリビングルームを意味しており、まるで自宅で寛いでいるかのごとく直感的で手間のかからない快適な操作とドライビングが体験できるという。
EVのほかに1.2Lの3気筒ターボも搭載か!?
「リミテッドエディション カッシーナ」は、ランチアの創業年である1906年にちなみ1906台の限定生産で全車100%エレクトリック。現時点で公表されているスペックは、航続距離403km(WLTP複合モード)、電力消費量は14.3〜14.6kWh/100kmであることのみ。
もっとも駆動用バッテリーは、ステランティスグループのEV(プジョーe-208、Jeepアベンジャーほか)で共用される54kWhリチウムイオンが搭載されるはずだ。駆動方式も前輪駆動のみとなる。一方、2月14日に発表される量産車のラインナップには、EVだけでなく1.2Lの3気筒ターボ+マイルドハイブリッドも加わる可能性は非常に高い。
新型イプシロンは、イタリア本国だけでなく長らく休眠状態だった欧州の主要地域でも再び発売が始まるようだ。日本への輸出計画は不明だが、デザインコンシャスなユーザーが多いマーケットだけに、ぜひ再導入を検討してもらいたい。