マッキントッシュのブルーアイズパワーメーターが光る
ジープの新型EVでラージサイズのSUV「ワゴニアS」は2024年秋に北米で発売、その後欧州をはじめとしてグローバルでの展開を予定されている。フロントマスクはすでに公開されていたが、今回外観と内装の一部が明らかとなった。
この画像よるとエクステリアデザインは、スクエア基調なフォルムで存在感を強調するかのようなワゴニアやグランドワゴニアとは大きく異なり、よりスタイリッシュでスポーティな印象に仕上げられていることがわかる。
ヘッドライトやジープ独自の7スロットグリルは上下に薄く、左右に伸びるシグネチャーランプの印象も相まって伸びやかさを感じられるもの。またAピラーとDピラーは寝かせるとともにルーフラインはリアへ向かって緩やかに傾斜するクーペ風のフォルムを特徴とする。
コクピットを映した画像には、メーター、センターディスプレイとその下にある空調を調整するディスプレイ、また助手席前方には動画を再生するような表示をされたディスプレイと、合計4枚も搭載されていることがわかる。
センターディスプレイにはアメリカのプレミアムオーディメーカー「マッキントッシュ」のロゴや、同ブランドの特徴ともなっている青い光を放つブルーアイズパワーメーターが表示されているうえに、19ものスピーカーが装備されているという。
ボディサイズや搭載するバッテリーのサイズなどは公開されていないが、このクルマはEVへの採用を前提とした「STLA Large Platform(ステラ ラージ プラットフォーム)」をベースにしているという。このプラットフォームはステランティスグループのD/Eセグメント乗用車に採用されていくといい、2026年までにジープも含めてアルファロメオやマセラティなどの新型EV 8モデルの登場を予定されている。
実はこのプラットフォームの主要諸元には対応するボディサイズが記されており、最大で全長は5126mm、同じく全幅は2030mm、ホイールベースは3075mmまでとされている。ワゴニア/グランドワゴニアが全長5453mm、全幅2123mmなのでこれと同等程度かと思っていたが、どうやらワゴニアSはひとまわり以上コンパクトなようだ。また搭載できるバッテリーのサイズは85~118kWhとして、航続可能距離は最長で800kmにも及ぶという。
興味深いのは、ステラ ラージ プラットフォームはハイブリッド車を含むガソリンエンジン搭載モデルにも対応するということ。さすがにワゴニアSに追加されることはないと思うが、さてどうだろうか。そして、ワゴニアSは日本への導入はあるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。