ワゴニアSはハイパフォーマンスなパワートレーンを採用か
スポーティで多目的に使えるクルマ、今でこそSUVというジャンルが確立して長らく脚光を浴びているが、その草分け的モデルのひとつとして知られているのが1960年代に誕生したワゴニアだ。ジープブランドの中でもプレミアムカー路線で、現代のジープの中核モデルであるチェロキーが誕生するきっかけになったモデルでもある。
そんな伝説的な存在だったワゴニアと、ラグジュアリー仕様のグランドワゴニアが2022年に復活して話題となっていたが、その発表当初からEV「ワゴニアS」の存在は明かされていた。そして2024年1月18日、2024年の秋に北米で販売を始めること、その後にグローバル展開を進めることが発表された。そしてフロントマスクも公開されている。
ワゴニアSは全地形対応管理機能「オールテレインマネージメント」を標準装備した4WDで、600ps・0→60mph(96km/h)加速は約3.5秒というハイパフォーマンスを特徴とする。
エクステリアデザインでは左右を貫くLEDのシグネチャーランプを採用して、ジープデザインの象徴となっている7スロットグリルは独特の輝きを見せる。空力効率を重視した形状はBEV専用で開発されたもので、ガソリンエンジンを搭載したモデルと比較してみればボンネットフードの形状も異なる。
今回はあくまでティザー画像の公開のためモデルの詳細まで判明していないが、近いうちに全容が公開されるのではないだろうか。
ちなみにワゴニアSの登場はステランティスN.V.が2022年に発表した長期事業計画「Dare Forward 2030」の中でも言及されており、2030年までに北米市場におけるジープブランド新車販売の50%をEVに、欧州市場では100%にする計画に沿ったもの。ワゴニアSのほかにもアベンジャー(2024年に日本でも発売予定)やリーコン(2024年に米国で発売予定)といったEVの存在も記されている。