「空飛ぶクルマ」ならこうでなくちゃ!を体現したイメージコンセプト
マンソリーはドイツの自動車チューニングメーカーで、ロールス・ロイスやメルセデス・ベンツなど高級ブランドを専門に扱うことで知られる。
今回公開されたコンセプトCG「Empower」は、未来のスーパーカーはこうなる可能性があるという“期待”を込めて制作されたようだ。
ボディサイドには小さな主翼が生えており、後方にもミニ尾翼が確認できる。飛行用の推進システムがどうなっているかは不明だが、車体側面にある空気取り込み口らしきものと後部の穴を踏まえると、自動車モードとは別の推進システムも採用されていそうだ。
エクステリア全体のデザインは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに登場する“デロリアン”の現代版といった雰囲気で、ホバリングしたり、自由に空を飛ぶことが可能になっている。
ちなみに、飛行モードから地上走行モードへの移行(着陸シーン)は、急に消える主翼と急に現れるタイヤなどツッコミどころ満載で面白いので、ぜひマンソリー公式HP(日本語版ではなく海外版)からご覧いただきたい。
非現実的で、実現可能性はほぼないと思われるが、CGでもいいから最近何かと話題の地上走行できない「空飛ぶクルマ」ではなく、本当の空飛ぶ車を見てワクワクしたいと思う方は必見である。
なお、人生のベテラン層はこのCGを見て、思わず「流星号、応答せよ!」と声をかけたくなってしまうのではないだろうか。そう、これは1965年から66年にかけて、TBS系列で放映されたアニメ「スーパージェッター」に登場した“流星号”にそっくりだ。時は流れて60年ほどにもなるが、夢のクルマのイメージはさほど変わっていないようだ。そして、これから60年後くらいにはこれが現実になっているのかも知れない。