最近、大阪・関西万博関連のニュースでまったくクルマとは思えない「空飛ぶクルマ」を見ることが増えてきたが、海外ではなんと呼ばれているのだろうか。頻出ワード「VTOL」、「STOL」、「UAM」を中心に、航空関係の専門用語や略語を解説したい。(タイトル写真はジョビー アビエーションのeVTOL)
ドローンとラジコン飛行機の違い
「ドローン(またはUnmanned Aerial Vehicle、UAV)」
ドローンは無人航空機の一種に分類され、無人航空機は航空法で定義が明確に定められている。「飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(100g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)」とされ、機体登録が必須となり、飛行空域によっては事前の飛行申請登録が必要となっている。
ドローン自体は法律で定義されていないが、一般的にはマルチコプタータイプ(3基以上のローターを搭載)に対して用いられ、とくにYouTuberやTV番組等でドラマチックなシーンの演出に用いたりしているため、身近な存在になりつつあると言えるだろう。
「ラジコン飛行機」
前述の通り、100g未満の重量のものは無人航空機としての規制対象に入らず、地方自治体の条例で規制された場所や道路上空、空港の周辺空域など、許可が必要となる空域以外では”ラジコン飛行機”として利用可能だ。
ラジコン飛行機で遊ぶ際には、知らず知らずのうちに飛行許可が必要な空域を飛ばしてしまったなんてことが起こらないよう、事前に飛ばしても問題がない場所かどうかよく確認することが強く推奨される。