空飛ぶクルマ関連ワード
「AAM(Advanced Air Mobility、次世代空モビリティ)」
従来のヘリコプターや旅客機ではなし得なかった、日常生活での移動の選択肢に空路を加えるため、自動操縦化やVTOLなど運航コストを低減可能な様々な先進技術を取り込み、空の移動革命を実現しようと設計されているのが大きな特徴となる。
なかでもeVTOL機では、従来の航空機と比較し、運航時の騒音低減や既存ヘリポートの活用による空のタクシー化など利便性や運用コスト低減に貢献するとされ、近年注目が集まっている。
「UAM(Urban Air Mobility、都市型航空交通)」
AAMの一種で、より都市部での運航に特化し、低空での飛行に重点が置かれて開発されたモデルのこと。日本でよく耳にする「空飛ぶクルマ」というフレーズは、英語では基本的にこの「UAM」を指している。

基本的には、日本語の「空飛ぶクルマ」≒英語の「UAM」といえる
smart-mobility.jp海外の最新情報を調べたい時には、前述の「eVTOL」やこの「UAM」で検索すると良いだろう。
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「空飛ぶクルマ」
空飛ぶクルマは、空の移動革命に向けた官民協議会の定義によると、「電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段」とされており、無人航空機であるドローンは空飛ぶクルマに含まれない。
また、国土交通省が令和3年にまとめた「空飛ぶクルマ」に関する資料では、「電動」「自動操縦」「垂直離着陸」が一つのイメージとしてあり、都市部での送迎サービスや離島・山間部での移動手段、災害時の救急搬送などの分野で活用が期待されるとしている。
ちなみに、地上走行できないモデルにも“空飛ぶクルマ”という呼称を用いる理由は、「日常的な移動手段として利用するイメージ」からきているそうだ。
なお、実際に公道走行可能なタイプもいくつか開発されており、そのうちの一つ「ASKA A5」は折りたたむことで公道走行可能な"本当の"空飛ぶクルマとして、2026年のローンチを目標に飛行試験と地上走行試験を実施中だ。

「ASKA A5」は折りたたむことで公道走行可能な、真の"空飛ぶクルマ"として開発されている
smart-mobility.jp現在、型式証明手続きを進行中で、JR東日本と連携して高輪ゲートウェイシティにて縮尺模型を展示するなど、日本への導入にも注目が集まっている。
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