2023年12月13日、ジャガー・ランドローバー(JLR)は今後発表するEVのレンジローバーの概要を公開。あわせてイギリスとアメリカ市場での予約注文の受付も開始した。
V8エンジン搭載モデルと同等の動力性能
2021年2月にJLRが発表した電動化戦略「REIMAGINE」には、2036年までにジャガーとランドローバーの両ブランドにおける100%ゼロエミッションを実現すること、またゴールへ至るまでの段階的目標も記されている。まずジャガーにおいては、2025年からEVブランドへの転換が進められて、2030年には販売するすべてのモデルをEVにするという。
一方のランドローバーは2024年に最初のEVを投入したのち、2030年の段階で販売されるランドローバーのうち約60%がテールパイプのないパワートレーンを搭載するという。また2021年6月には燃料電池車(FCEV)のディフェンダーを開発中でプロトタイプによる試験実施も報じられている。
ランドローバー車の電動化に向けての軌道は複数あるようだが、まず最初に投入されるEVがレンジローバーであることが2023年12月13日に発表されて、英国と北米市場で注文予約も開始した。
まだ車両の詳細や販売価格などは公開されていないものの、EVになっても従来のレンジローバーと同様に高い渡河性能を有して最大850mm(エンジン車は900mm)の水深の中を行くことができること、V8エンジンを搭載したモデルと同等の動力性能を実現することなどが記されている。
またフラッグシップモデルとして静粛性能を高めるため、アクティブロードノイズキャンセレーション機能を採用するとともに、音響環境の構築にも時間を割かれているという。ただ、今回公開された内容はあくまで概要であり、画像もフロントグリルやテールランプなどクルマの一部を写したもの。2024年の発売に向けて今後公開が進んでいくものと思われる。