フィアットのハイパフォーマンスブランドとなる“アバルト”。そのアバルトから2023年10月に登場したEVが「アバルト500e」だ。いかにもアバルトらしい個性的なEVの特徴を見ていこう。

フィアット500eをベースにアバルトがチューンナップ

アバルト500eのベースとなったのがフィアットのEVである「500e(チンクエチェント・イー)」。キュートなルックスのエンジン車「500」をモチーフに生まれたEVだ。最高出力87kW(118ps)のモーターと、42kWhのリチウムイオン電池を積み、一充電あたりの走行距離は335km(WLTCモード)を誇る。

このフィアット「500e」を、よりスポーティで、プレミアムに磨き上げたモデルが「アバルト500e」だ。

エクステリアには、アバルトとして初めてブランドアイデンティティとなるサソリをモチーフにしたデザインが採用された。18インチのアルミホイール、フロントバンパー、ステアリングにサソリの爪を模したデザインが施され、リップスポイラーはサソリの足を模しているという。さらにボディサイドのサソリのエンブレムは、稲妻の放電をイメージさせる新デザインとなっている。

画像: 「アバルト500e」。EVもアバルトの手にかかると、こんなにもスパルタンになる。

「アバルト500e」。EVもアバルトの手にかかると、こんなにもスパルタンになる。

インテリアには、ステアリングホイール、ヘッドレスト一体型スポーツシートなどに、アルカンターラ素材などをふんだんに採用。高級感とスポーティさをうまく融合している。

ガソリン車のアバルト695と同等のパフォーマンス

高性能を謳うアバルトならではの部分は、114kW(155ps)にまで高められたモーターの出力だ。ベースとなった「500e」の約1.3倍ものパワーを出している。これにより最高出力180psを誇るエンジン車の「アバルト695」と、同等のパフォーマンスを実現している。

0→100km/h加速7秒は同等であり、20→40km/h加速や40→60km/h加速といった中間加速では、「アバルト695」よりも「アバルト500e」の方が約1秒も速いという。トルクフルでレスポンスのよいEVならではの特長と言っていいだろう。

画像: コクピットもスポーティ。ハンドルのセンターにある“サソリ”が目を引く。

コクピットもスポーティ。ハンドルのセンターにある“サソリ”が目を引く。

また、「アバルト500e」には、「サウンドジェネレーター」という新しい機能が追加された。これは、アバルトのハイパフォーマンス・エキゾーストシステムである「レコードモンツァ」のエキゾーストノートを忠実に再現するサウンドシステムだ。

これにより「アバルト500e」は、EVでありながらも、最高のエンジンサウンドを走行中に楽しむことができるようになった。ちなみに、サウンドはON/OFFができるため、静かなEV走行を楽しみたい人が困ることはない。

【主要諸元 アバルト500e Turismo ハッチバック】
型式:ZAA-FA1AB 寸法:全長3675×全幅1685×全高1520mm ホイールベース:2320mm 車両重量:1360kg 乗車定員:4名 最小回転半径:5.1m 電力量消費率:152Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:303km(WLTCモード) 電池総電力量:42kWh 最高出力:114kW(155ps) 最大トルク:235Nm 駆動方式:前輪駆動 車両価格:615万円 CEV補助金:45万円

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