iX3やiX1など、BMWのSUVタイプEVはいずれも「iX」を頭文字にしたモデル名が与えられているが、こうしたシリーズのフラッグシップは純粋にモデル名を「iX」として3つのグレードが展開されている。

BMWモデル初の六角形ステアリングホイールを採用

BMWの次世代技術フラッグシップとして2020年11月に発表されたのが「iX」だ。電動モビリティの革新、自動運転およびインテリジェントなコネクティビティ、新たなミニマリストデザインを融合させたモデルとなる。

BMWいわく「X5の全長および全幅、X6の全高、X7のホイールサイズによるパワフルなプロポーション。5名の乗員のための高級感とラウンジのような雰囲気のリラックスした空間感覚」を備え、オンロード性能を重視したBMW独自のSUVコンセプト「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」を再定義するという。

また次世代モデルに相応しい、EV専用のエクステリアデザインやBMW初の六角形のステアリングホイールなどなどの最新デザイン、先進運転支援システムの最新バージョン、最新の通信システムを搭載する。

画像: シート調整スイッチやシフトセレクターなどにクリスタルを採用する。

シート調整スイッチやシフトセレクターなどにクリスタルを採用する。

EVのMモデル「M60」が追加された

「iX」は日本において2021年11月に販売が開始され、グレードはふたつ用意されている。「iX xDrive40」と「iX xDrive50」だ。どちらも前輪用と後輪用のふたつのモーターを搭載する電気式4WDとなる。ただし、搭載するバッテリーの容量とモーターの最高出力が異なり、iX xDrive40は容量76.6kWhで最高出力240kW(326ps)/最大トルク630Nmなのに対して、iX xDrive50は容量111.5kWhで最高出力385kW(523ps)/最大トルク765Nmというスペックだ。

日本での販売を開始したおよそ半年後の2022年5月には、トップモデルでありハイパフォーマンスなBMW Mモデル「iX M60」が追加発売された。こちらは容量111.5kWhのバッテリーに最高出力397kW(540ps)/最大トルク1015Nmを誇る。フラッグシップに相応しい、強力なスペックと言えるだろう。

現在ラインナップされている3グレードの、一充電あたりの走行可能距離(WLTCモード)を比較してみるとxDrive40が455km、xDrive50が650km、M60が615kmとなっている。

画像: Mモデル、iX M60はもちろん4WD。最大トルクは3桁の大台を超えた1015Nmを発生する。

Mモデル、iX M60はもちろん4WD。最大トルクは3桁の大台を超えた1015Nmを発生する。

【主要諸元 BMW iX xDrive40】
型式:ZAA-12CF89S 寸法:全長4955×全幅1965×全高1695mm ホイールベース:3000mm 車両重量:2410kg 乗車定員:5名 最小回転半径:6.0m 電力量消費率:183Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:455km(WLTCモード) 電池総電力量:76.6kWh システム最高出力:240kW(326ps) システム最大トルク:630Nm 駆動方式:四輪駆動 車両価格:1098万円 CEV補助金:52万円

【主要諸元 BMW iX M60】
型式:ZAA-31CF93A 寸法:全長4955×全幅1965×全高1695mm ホイールベース:3000mm 車両重量:2600kg 乗車定員:5名 最小回転半径:6.0m 電力量消費率:199Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:615km(WLTCモード) 電池総電力量:111.5kWh システム最高出力:397kW(540ps) システム最大トルク:1015Nm 駆動方式:四輪駆動 車両価格:1798万円 CEV補助金:52万円

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