BMWのクーペルックSUV、新型X2とiX2は2023年10月11日にドイツ本国で発表され、同月26日に日本で開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2023」ではじめて実車公開された。発売は2024年が予定されている。

直線基調のエクステリアと進化したインターフェイスが特徴

BMWはSUVをオンロード走行に特化させ、独自の名称SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶことを流儀にしている。そして、そのSAVにクーペデザインを取り入れるのがSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)である。X6やX4などSACラインナップにもいくつかあるが、その最小モデルであり最新モデルとなるのがX2。そして、そのEVバージョンとなるのが「iX2」だ。

2023年10月28日に一般公開された「ジャパンモビリティショー 2023」で、フルモデルチェンジしたX2およびiX2が世界初公開された。まさに最新モデルで正式な発売は2024年第2四半期以降が予定されている。

画像: BMWのコンパクトSUVで、EVのiX2(右)とガソリンエンジン搭載のX2。

BMWのコンパクトSUVで、EVのiX2(右)とガソリンエンジン搭載のX2。

「X2」シリーズのフルモデルチェンジは今回が初であり、第2世代となって初めてEV版の「iX2」を追加したこともトピックとなっている。

今回のフルモデルチェンジにより大きく進化したのはインターフェイス系で、メーターとセンターディスプレイを統合した大型のBMWカーブド・ディスプレイを採用。シフトレバーを廃止して、センターアームレストに操作系をすべて納めたことで突起物の少ないシンプルなコクピットをつくり出している。

高速道路渋滞時にハンズオフ走行ができるADASを搭載

また、BMWモデル初となるBMWオペレーティング・システム9.0を搭載されているのもトピック。インフォテインメント系のメニュー構造が大幅に改良されており、操作性が向上している。また、AI技術を活用した会話形式での車両操作や情報操作、さらにはアマゾンアレクサの搭載など、優れたデジタル&コネクテッド技術の採用も特徴といえる。

画像: 1枚のパネルで構成されるディスプレイは見やすさを向上させるため湾曲している。日本仕様は右ハンドル。

1枚のパネルで構成されるディスプレイは見やすさを向上させるため湾曲している。日本仕様は右ハンドル。

ボディ床下に64.7kWhのリチウムイオン電池を搭載し、前輪と後輪に装備した2つのモーターを駆動する4WDだ。ふたつのモーターのシステムトータル最高出力は200kW(272ps)で、システムトータルの最大トルクは494Nm。2095kgのボディで0→100km/h加速は5.6秒を実現している。一充電における航続距離は417~449km(欧州仕様/WLTP)。

先進運転支援システムとしては「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を採用。高速道路での渋滞時にハンドルから手を離す、いわゆる「ハンズ・オフ」を可能とする運転支援機能だ。高速道路での運転の疲労が大きく軽減される。

スタイリッシュなクーペスタイルと、SUVの利便性を兼ね備えたSAC。その最新モデルのEVバージョンが「iX2」だ。

【主要諸元 BMW iX2 xDrive30 M Sport 欧州仕様】
寸法:全長4554×全幅1845×全高1560mm ホイールベース:2690mm 車両重量:2095kg 乗車定員:5名 一充電走行距離:417~449km(WLTP) 電池総電力量:64.7kWh システム最高出力:200kW(272ps) システム最大トルク:494Nm 駆動方式:四輪駆動 車両価格:742万円 CEV補助金:未発表

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