パイオニアのエントリー向けカーナビ「楽ナビ」が誕生以来25周年を迎え、その記念イベントが10月5日〜8日の日程で東京・二子玉川の蔦谷家電において開催された。楽ナビは1998年に最初のモデルが登場し「高性能なナビ機能を誰でも簡単に」のコンセプトの下、人気ナンバーワンのカーナビとして親しまれてきた。では、どうして楽ナビはそれほどまでに多くの人に支持されたのか。その理由を探ってみたい。(タイトル写真はイベント会場)

パイオニアらしいナビアプリも登場

この25周年イベントでは、楽ナビ以外にも、10月5日に発表されたばかりのカロッツェリア「サイバーナビ」の最新モデルもいち早く展示されました。

一見しただけでは従来モデルと違いがないようにも見えた。しかし、その中身はカーエンターテイメントの要とも言える高音質化を中心に大幅なアップデートが実施されていた。そこで目指されたのは“原音再生”。それを支える設計思想が「マスターサウンド・アーキテクチャー」であり、ハイレゾ音源が持つハイクォリティをそのまま再生するために徹底したチューニングが図られたのだ。

まずはナビとオーディオのそれぞれの基板を完全に分離させ、ノイズの発生源を遮断。その上で高音質化に最適とされる厳選されたパーツをセレクトした。中でもデジタル信号処理部には高精度なクロック波形を生成できる新「サウンドマスタークロック」と高音質オペアンプの搭載は大きな注目点だ。その上で、熟練の開発者が幾度も試聴を繰り返し、納得いくまでチューニング。これにより、アーティストの息づかいやステージの空気感など微細なニュアンスまで余すことなく再現できるようになったという。

そして、これまでのサイバーナビが実現してきたネットワーク機能も一段と強化された。それは目的地のフリーワード検索で、新たに住所や電話番号、郵便番号の音声入力に対しても対応できるようになった。しかも発話パターンや検索ワードを増やしたことで、使い勝手を高めたことも見逃せないポイントとなる。現状、楽ナビは音声認識機能に非対応まま。ここもサイバーナビならではのメリットを実感できる部分とも言えるだろう。

画像: パイオニアとして初めて用意したスマホ用カーナビアプリ「COCCHi」。左は新たにNP1との連携も可能になったディスプレイオーディオ「DMH-SF700」。

パイオニアとして初めて用意したスマホ用カーナビアプリ「COCCHi」。左は新たにNP1との連携も可能になったディスプレイオーディオ「DMH-SF700」。

最後にナビアプリ「COCCHi(コッチ)」も紹介する。このアプリは、パイオニアが培ってきたカーナビでの知見が活かされたもので、スマホ専用カーナビアプリとしてはトップクラスの高精度とドライバーアシスト機能を搭載したのが特徴だ。特にナビ機能では、同社ならではの高度なルーティング技術や走行履歴データを活用。道幅や車線数はもちろん、信号の数や交差点の曲がりやすさなどを考慮して、安全かつ最適なルート探索/案内を可能としている。

また、アプリ内には「お助けボタン」を用意し、このボタンを押すと周辺にある駐車場やトイレ施設を検索。ほかにも渋滞情報の確認や並走道路への切り替えなどのアシスト機能が利用できるようになっている。Android版/iOS版が用意され、利用プランは月額350円の「基本プラン」と、機能を制限した「無料プラン」の2種類を用意。基本プランは最初の30日間のみ無料で使用できる。

●著者プロフィール
会田 肇(あいだ はじめ)1956年、茨城県生まれ。大学卒業後、自動車雑誌編集者を経てフリーとなる。自動車系メディアからモノ系メディアを中心にカーナビやドライブレコーダーなどを取材・執筆する一方で、先進運転支援システム(ADAS)などITS関連にも積極的に取材活動を展開。モーターショーやITS世界会議などイベント取材では海外にまで足を伸ばす。日本自動車ジャーナリスト協会会員。デジタルカメラグランプリ審査員。

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