最新の楽ナビはオンライン化に本格対応
会場ではそんな初代「楽ナビ」をはじめ、その後の歴史を飾った製品が年表と共に展示された。その他、大画面化やフローティング化した最新の楽ナビを一堂に集め、デモカーとしてはスズキ「ジムニーシエラ」や日産「SAKURA」が用意されていて、楽ナビならではの使い勝手の良さを実感することができた。
では、最新の楽ナビはどうなっているのか。最新モデルは2023年1月に発表されたもので、そのラインナップはなんと15モデルにも及ぶ。ディスプレイサイズは7型/8型/9型と3タイプを用意し、9型には最近のトレンドとなっているフローティング型もラインナップする。これにより、幅広いユーザーに対応できるようにした。
中でももっとも大きなトピックと言えるのが、オンライン化への本格対応だ。これまでも楽ナビは音声認識による目的地検索や、オンデマンドVICS、駐車場の満空情報などでオンライン化を実現していたが、最新モデルではサイバーナビに続いて車載用Wi-Fiに楽ナビとして初対応。目的地検索でもクラウドとの連携によって思いついたキーワードを手入力によって対応するなど、その使い勝手は大幅に高められている。
ただ、初代の楽ナビで実現した音声認識機能は非搭載。ここは楽ナビが誕生した経緯も踏まえ、一日も早い復活を望みたいところだ。
とはいえ、過去の渋滞データを反映するのはもちろん、オンデマンドVICSやスマートループによる渋滞情報を加味したルートもを示すことで高品質なルートを案内できるのはパイオニア製カーナビならではの魅力となっている。また、ルート案内中は「信号機カウント交差点案内」で分岐する交差点を特定し、見やすさを高めた交差点案内でその状況を詳細にガイドする。この辺りは、誰でもわかりやすいルートガイドを示す楽ナビならではのポイントと言えるだろう。