2023年10月10日、日産自動車が出展する「ジャパンモビリティショー2023」(JMS 2023/一般公開は10月28日~11月5日/場所は東京ビッグサイト)の会場で、EVコンセプトカーの第2弾として「ニッサン ハイパーアドベンチャー」を公開すると発表した。

創立90周年を目前に控えたJMS 2023で公開

1933年に創立した日産は「他がやらぬことをやる」という哲学のもとで革新的なクルマや新技術をいくつも生み出してきた。そして2023年12月26日に90周年を迎えるにあたって、過去・現在・未来における革新性を表現する特別企画を展開している。

市販車やモータースポーツ車両など280台を所蔵する「日産ヘリテージコレクション(神奈川県座間市)」の土日見学会再開や、過去から現在へと繋がる23のエピソードを映像でつづる「Daring 23(日産創立90周年)」をYouTubeで公開、また1935年からエンジン生産を始めた横浜工場の生産累計4000万基突破もひとつのトピックだろう。

そして、90周年記念日近くに開催されるJMS 2023においては、サクラやセレナなどに特別装備を採用した90周年記念車を出展するとともに、複数のコンセプトカーを公開するという。

台数は公開されていないものの、それぞれのコンセプトを象徴する4人のキャラクターが設定されているから、4台なのかもしれない。その姿や概要は2023年10月3日から順次公開されている。

画像: ジャパンモビリティショー2023の日産ブースで公開されるEVコンセプトの1台、クーペフォルムのニッサン ハイパーアーバン。

ジャパンモビリティショー2023の日産ブースで公開されるEVコンセプトの1台、クーペフォルムのニッサン ハイパーアーバン。

最初に登場したのは、クーペSUVのようなフォルムをまとったクロスオーバーEV「ニッサン ハイパーアーバン」。街中から郊外などさまざまなシーンでアクティブに使うことができるといい、AIを活用して自宅や店舗などへ効率的に給電できるV2Xを搭載する。ちなみに、キャラクターの設定は郊外にあるレストランを経営するシェフ「Tim」。

アウトドアスポーツで活躍するための機能や性能を持つ

そして2023年10月10日、コンセプトモデルの第2弾「ニッサン ハイパーアドベンチャー」が発表された。その名のとおり、アウトドアやウインタースポーツなど人里離れた場所に数日間・数カ月滞在するための要素をいくつも盛り込まれている。

目的地までの長距離移動をこなすとともにアウトドア用品の外部電源にもなる大容量バッテリー、電力を自宅とやりとりするV2H(Vehicle to Home)、電力インフラをサポートするV2G(Vehicle to Grid)などにより、さまざまなシーンでの電力マネジメントを可能にする。雪道や山道など、旅先での悪路にも対応する電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用して、走行安定性や安心感を担保するという。

画像: ニッサン ハイパーアドベンチャーはセンターピラーレスで、独特な開き方をする前後ドアを持つ。

ニッサン ハイパーアドベンチャーはセンターピラーレスで、独特な開き方をする前後ドアを持つ。

ハイパーアドベンチャーの外観は前述のハイパーアーバンと差別化されて、居住空間の広さや積載性を高めるボクシーなイメージ。フロントドアは一般的なスイング式だが、リアドアはガルウイングのような跳ね上げ式として、またリアゲート開口部には階段のようなステップを展開させるなど先進性を感じさせるもの。

エクステリア同様インテリアのデザインも直線基調。ソファーのように一体となっているリアシートは180度回転し、登山やウインタースポーツの準備ができる空間へと様変わり、バックドア開口部から車外へそのまま移動できる利便性がある。リアシートが後方を向いたシート状態にしておけば、キャンプ場でくつろぐなんて使い方もできるようだ。キャラクターの設定は山間部に暮らすエクストリームスポーツパフォーマーの「Masa」だ。

現在公開されているのはこの2台だが、このあと10月17日と10月19日にもEVコンセプトカーを発表していくという。

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