2023年9月28日、エアモビリティプラットフォームを開発する株式会社AirX(東京都千代田区)は、「ジャパンモビリティショー2023」の「TOKYO SUPERCAR DAY 2023 in JMS」ブースへの出展決定を発表した。中国のパートナー企業が開発した空飛ぶクルマ「EH216-S」が展示される。
EHang社とEH216
EHang社について
EHangは中国の広州を拠点とするエアモビリティ開発企業。2021年11月の時点で、「EH216」シリーズのAAVを活用し、旅客及び物資輸送、観光遊覧、救急医療対応など様々なミッションで20,000回以上の試験運航を実施している。
EH216の特徴
1. 機動性、静音性
「EH216」は小型で操縦性が高く、機体サイズも小さいため、より多くの場所で離発着が可能。既存の航空機では難しい、短距離の移動に適している。また静音性が高い。
2. 自律運航システム、安全性
「EH216」は複数のプロペラによる分散推進システムとあらかじめルートを設定した完全自動飛行、電源の二重化による完全バックアップ設計を採用し、ヒューマンエラーによる事故の危険性の回避を実現している。
また、すべての主要な飛行部品をフルバックアップ設計した「Fail Safe」システムを内蔵し、地上のコントロールパネルシステムとリアルタイムで4Gまたは5Gの高速ネットワーク接続することで、あらゆる緊急事態に安全な方法で対応することができる。
3. コスト改善
パイロットレスを実現し、電気で駆動するため、環境面にも配慮されており、都市部での飛行にも適している。
EH216-S 主要諸元
航続距離:30km
最大離陸重量:220kg
最高速度:130km/h