2021年4月より、日本国内で発売となったメルセデスベンツのSUVタイプのEVとしては、最小モデルが「EQA」となる。同ブランドのEVとしては、「EQC」に続く第2弾モデルとなる。

デザインは上位モデルのEQCと多くの共通性

メルセデスベンツのEVには“EQ”というサブネームが付く、そこにさらに“A”が付くと、“EVのAクラス”という意味合いになる。要はメルセデスベンツの「もっともコンパクトなEV」というわけだ。

そんな「EQA」のエクステリアデザインは、上位モデルとなる「EQC」と同じテイストを持つ。デザインコンセプトは「プログレッシブ ラグジュアリー」。前後のオーバーハングは短く、クーペのようなスタイリッシュなフォルムだ。また、グリル部分がEVらしく、パネルになっているのも「EQC」譲りでスマートでモダンな顔つきだ。

画像: スポーティなコンパクトSUVスタイルは「GLA」がベースとなっている。

スポーティなコンパクトSUVスタイルは「GLA」がベースとなっている。

インテリアのレイアウトは、エンジン車である「GLA」がベースになる。また、大型ディスプレイを備えるインフォテイメントシステムMBUXを備えるのも、他の最新メルセデスベンツと同様。ただし、ナビゲーションの案内やエナジーフロー/電費情報の表示などは、EV専用に調整されている。

日本で使うのにちょうどいいサイズ

パワートレインは1モーターの前輪駆動の1種類のみ。最高出力は140kWに最大トルク385Nm。必要十分なスペックと言えるだろう。66.5kWhのリチウムイオン電池を搭載しており、一充電あたりの走行距離は555km(WLTCモード)となっている。

「EQA」は確かにメルセデスベンツのSUVのEVとしては最小となるが、その実、全長は4465mmもある。日本車と比べてみれば、トヨタの「カローラクロス」の全長が4490mmであることを考えると、「EQA」は、それほど小さいというわけではない。

画像: インパネまわりの様々なインフォメーションはEV専用にアレンジされている。

インパネまわりの様々なインフォメーションはEV専用にアレンジされている。

また、デザイン的には、上位モデルとなる「EQC」と近いテイストということもあり、押し出し感は十分。日本で使うのに「ちょうどいい」サイズでありながら、メルセデスベンツらしい押し出し感もある。また、インテリアの質感やMBUXの先進性は、上位モデルと同様。ある意味、コストパフォーマンスにもっとも優れたモデルと言えるだろう。

【主要諸元 メルセデスベンツ EQA 250】
型式:ZAA-234701CN 寸法:全長4465×全幅1835×全高1610mm ホイールベース:2730mm 車両重量:1990kg 乗車定員:5名 最小回転半径:5.3m 電力量消費率:138Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:555km(WLTCモード) 電池総電力量:66.5kWh モーター最高出力:フロント140kW 最大トルク:フロント385Nm 駆動方式:前輪駆動 車両価格:782万円 CEV補助金:65万円

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