発売はライブワイヤー ワンか? 話題のS2 デル マーか?
ハーレーダビットソンから2022年にスピンオフ上場し、独立した電動バイクブランドとなったライブワイヤーだが、依然その経営はハーレーダビットソンの支配下にあり、舵取り役はハーレーダビットソンCEOのヨッヘン ツァイツが担っている。
先日、ツァイツが日経など日本の新聞メディアのインタビューに対し語ったのは、早ければ2024年に日本市場にライブワイヤー製品を販売すること。そしてそれは2019年にハーレーブランドでデビューし、その後ライブワイヤーブランドで販売されている「ライブワイヤー ワン」、もしくは今年アメリカで発売され、追って欧州での販売もスケジューリングされているミドルサイズの「S2 デル マー」になる可能性もある・・・ということだ。
予定価格などに関する情報は開示されることはなく、早ければ2024年販売開始というざっくりとした内容のニュースではある。ちなみに2輪EVの話題からは離れるが、ツァイツは今年中国で発売されたICE(内燃機関)モデルの「X350」の日本での販売を検討していることも明らかにした。
日本はハーレーダビットソンにとって、米本国に次いで2番目に大きな市場だ。JAIA(日本自動車輸入組合)のデータによると、ハーレーダビットソンは2022年度に10199台の2輪車を日本市場で販売しているが、これは前年比32.8%増という躍進ぶりだ。パンデミックの状況下でも楽しめる趣味として2輪車が注目されたことが、この好調ぶりの背景にあるとハーレーダビットソンは分析している。
ともあれ、ハーレーダビットソンにとって重要なエリアである日本の、2輪EV市場についてもツァイツは深い関心を示しているようだ。
ヨッヘン・ツァイツ最高経営責任者(CEO)は共同通信のインタビューに応じ、「(エンジンが)燃焼式からどのような技術になるにせよ長期的な移行がある」、「われわれはそのパイオニアになりたい」と語った。
ホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハの"国内4大メーカー"が、中型・大型2輪EV市場にモデル投入を果たしていない今、強力なライバルに先んじてライブワイヤーが日本市場でデビューを果たすことができれば、それは大きな話題になるに違いない。