去る7月4日に本国で発表された「フィアット600e」、11月から生産が始まる次世代「MINIクーパーエレクトリック」、そして2024年の市販開始を謳う「ルノー5」。個性的でお洒落なコンパクトなBセグメントEVが続々登場し、いずれも2024年中には日本に上陸する可能性が高い。そんな小さいけれどもお洒落で存在感抜群のEVにスポットを当ててみた。(タイトル写真はMINIクーパー エレクトリック)

ドイツ製のMINIクーパーエレクトリック

最後は王道とも言うべき新型「MINI Cooper Electric(ミニクーパーエレクトリック)」。すでにそのアウトラインは公表されているが、MINIのファンにとって衝撃的だったのは、3ドアクーパーのEVと、カントリーマン(日本名:クロスオーバー)のガソリン車/EVはともにドイツのBMWライプツィヒ工場で生産されるということだろう。

ガソリンモデルの3ドア/5ドアクーパーとコンバーチブルは引き続き英国オックスフォード工場で生産されるのだが、これはガソリン車とEVを同じ生産ラインに流すことが非効率であると判断されたためだろう。

画像: 2023年11月よりBMWのライプツィヒ工場で生産が始まる新世代MINI。

2023年11月よりBMWのライプツィヒ工場で生産が始まる新世代MINI。

なぜ効率が悪いのかというと、次世代MINIのEVシリーズには新開発のEV専用プラットフォームを採用するためだ。中国の長城汽車(GWM)と共同で開発したもので、中国で生産される新しいMINIファミリーである「MINI ACEMAN」というクロスオーバーモデルもこちらを採用して新たなラインナップに加わる。近い将来は、中国国内市場向けに3ドア/5ドアのクーパーEVとカントリーマンEVも現地生産される可能性が高い。

画像: 2023年11月から中国工場で生産が始まる新たなファミリーが「MINI ACEMAN」。

2023年11月から中国工場で生産が始まる新たなファミリーが「MINI ACEMAN」。

3ドアのグレード名は「クーパーE」と「クーパーSE」と発表済み。前者は135kW(183hp)の最高出力でバッテリー容量は40.7kWh。後者はその高性能版という位置づけで160kW(217hp)の最高出力を誇りバッテリー容量は54.2kWhにアップされる。航続距離は300〜400kmが目安というから、たびたび長距離ドライブに出掛けないのならば十分なスペックと言えるだろう。EV専用プラットフォームになってもMINIらしい“ゴーカートフィーリング”は健在とのことだ。

同じくライプツィヒ工場で生産開始される「カントリーマンE」は、140kW(191hp)を発生するシングルモーターによる前輪駆動モデル。「カントリーマンSE ALL4」と名付けられた全輪駆動モデルももちろんラインナップされ、こちらは前後モーターによるシステム総出力は230kW(313hp)となかなかにパワフルだ。

後者のバッテリー容量は64.7kWhで、航続距離はおよそ450kmを見込んでいる。どちらも全長は4429mmと現行モデルより130mmも長く、全高も1673mmと現在より60mm高くなる。もはやBセグメントと呼ぶにはぎりぎりのサイズ感に成長する。

画像: 限りなくCセグメントに近付いた新型MINIカントリーマン。

限りなくCセグメントに近付いた新型MINIカントリーマン。

航続距離も大事だが、それを追求すればバッテリーは大容量化してホイールベースはどんどん長くなる。取り回しの悪化を防ぐために後輪ステア機構を盛り込むなどメカニズムも複雑化する(当然、車両価格も高くなる)。

もっと、シンプルでEVの原点に立ち返ったような気軽に乗れるクルマ、そしてブランドならではの個性を前面に出したクルマが増えてもいいのではないか、と思っていたところ欧州から期待できそうなニュースが相次いで到着している。

Bセグメントのコンパクトカーは欧州が本場。これを普段使いで乗りこなせれば、いろいろな意味で好感度アップは間違いなし!?

This article is a sponsored article by
''.