2023年6月26日、glafitとOpenStreetは7月1日に新設された車両区分「特定小型原動機付自転車(特定原付)」に対応した新型車両「電動サイクル」のプロトタイプモデルを発表した。電動 "サイクル" という名前だが実際にはペダルがないので、自転車型バイクである。

OpenStreetが思い描く、未来のモビリティ社会

続いて、この電動サイクルをシェアリング用車両として展開する予定のOpenStreetの紹介をしよう。

OpenStreetはさまざまな電動モビリティのシェアリングサービスを提供する企業で、電動アシスト自転車の「HELLO CYCLING」と、電動スクーターや小型EVなど自転車以外のあらゆる電動モビリティを借りられる「HELLO MOBILITY」の2方面で事業を展開している。

画像: HELLO CYCLINGとHELLO MOBILITY

HELLO CYCLINGとHELLO MOBILITY

代表取締役社長CEOの工藤智彰氏によると、電動キックボードは車輪が小さく立ち乗りであるため、ユーザーの安全性の観点から導入は難しいが、glafitが提供する「電動サイクル」は車輪が大きく座って乗れるタイプで "キックボード型" よりも安全であるため、導入することにしたそうだ。

また導入にあたり、従来の電動アシスト自転車と同様に専用の鍵を搭載し、スマホアプリでの簡単操作でロック操作や返却ができる仕様で、従来のステーションの一角に追加されることになる。

実際に導入されたら、健康を意識して電動アシスト自転車を選ぶ、またはスカートを履いているので"電動サイクル"にしよう、といった選択肢が生まれることになるので、状況に応じた免許不要の移動手段が増えるという観点で非常に大きな一歩であると考えられる。

一般販売モデルも2024年内に登場予定

電動サイクルはOpenStreetへの導入後、2024年内を目処に一般販売も開始される予定になっている。また、一般販売にあたり、2023年7月6日〜8月31日の日程で、16色の中から人気投票を行い、それを元に本体カラーを決定するそうだ。

画像: この中から、一般投票で実際の販売カラーが決まるユニークな試みである。

この中から、一般投票で実際の販売カラーが決まるユニークな試みである。

電動キックボードだけが "特定原付" というわけではなく、座って乗れるタイプの代表格としての今後の開発の行方が楽しみである。

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