コンパクトEVは使いやすさやデザインが大切
次世代のモビリティとして注目を集めるEV。しかし、まだまだ、その性能は成長過程と言える状況だ。そのため何を求めるかによって、おすすめのモデルが変わってくる。
ガソリン車の代わりに、オールマイティに使いたいというのであれば、価格はかさむが大容量バッテリーを搭載できる、SUVスタイルのミッドサイズ以上のEVがおすすめだろう。コスパを考えるのであれば、CセグメントのハッチバックのEVバージョンがいいだろう。
そして、コンパクトカーで考えるのであれば、シティユースに限定して、航続距離ではなく使いやすさやデザインを重視すべきだと考える。そういう意味では個人的に、以下の3モデルがおすすめだ。
コスパ、走りも文句なしの日産サクラ/三菱eKクロスEV
まずは、日産の「サクラ」と三菱自動車の「eKクロスEV」の兄弟車だ。何が良いかといえば、まず価格の安さだ。新車価格で約255〜305万円。補助金をうまく使えば、200万円を切ることも不可能ではない。この手軽さは、他にはない大きな魅力と言える。
しかも、安いけれど、悪いわけではないのも素晴らしい。搭載するリチウムイオン電池は、過去「リーフ」で10年以上も使用して、ひとつも火災事故を起こしていない。その安心感も、他で得られない魅力だ。
また、最高出力こそ47kW(64ps)と軽自動車そのままだが、最大トルクは195Nmもある。1クラスも2クラスも上のレベルなのだ。そのため軽自動車とは思えないほど、よく走る。
さらに、近年の軽自動車ならではの広々とした室内も特筆もの。インテリアのデザインもモダン。航続距離はわずか180km(WLTCモード)しかないが、もともと軽自動車で、遠出はしないもの。まったく問題はないはず。シティユースの足と使うEVと考えれば、コスパ最強の1台と言えるだろう。