ヒョンデが3月7日に新型「KONA」を発表した。「KONA」は、ヒョンデがグローバル展開するBセグメントのSUVだ。EVバージョンを筆頭に、ハイブリッド、エンジン車の各バリエーションを揃える。また、「Nライン」と呼ぶスポーティ版も用意されている。

コンパクトボディで航続距離490km以上

ヒョンデは「2030年までに新型の電気自動車(EV)を11車種発表する」という電動化加速戦略を2022年3月に発表しており、それにあわせて新型「KONA」は、EV版の「KONA Electric」から先に開発するという、これまでにない手法が採用されている。

「KONA Electricは、当社のIONIQモデルとともにヒョンデものEVにおけるリーダーシップを強化する上で、大きな役割を果たすと期待しています」とヒョンデの社長兼最高経営責任者であるチャン・ジェフン氏は述べている。

発表された新型「KONA Electric」は、全長4355×全幅1825×全高1575mmでホイールベースが2660mm。これは先代よりも、全長が175mm、全幅が25mm、全高が20mm、ホイールベースが60mmと、すべてが大きくなっている。

画像: ヒョンデのBセグメントSUVである「KONA」。最初に発表されたのがEV版の「KONA Electric」だった。

ヒョンデのBセグメントSUVである「KONA」。最初に発表されたのがEV版の「KONA Electric」だった。

これに搭載するモーターとバッテリーは、ロングレンジで160kW/255Nmのモーターと65.4kWhのバッテリー、スタンダードで114.6kW/255Nmのモーターと48.4kWhのバッテリーの組み合わせとなる。ロングレンジ版での航続距離は、クラストップレベルの490km以上(WLTPモード)を実現している。

また、外部給電機能やOTA(オーバー・ジ・エア)の無線ソフトウェア・アップデート機能も完備。レベル2相当の先進運転支援システムや、遠隔スマートパーキングアシストやドライバーステータスモニターなど、最新のADAS機能も充実している。

EVバージョンである「KONA Electric」は、日本市場にも年内導入が予定されている。詳細な仕様や価格などは後日に発表されるという。

●著者プロフィール
鈴木 ケンイチ(すずき けんいち)1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。

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