2026年10月28日、電動モビリティブランド「VIVEL(ビベル)」を展開するバブルは、原付ミニカー区分の小型EV「ビベルクルーザー」を発表した。同モデルは車検・車庫証明がいらず、航続距離100kmの標準モデルが119万円、180kmの上位モデルが134万円で、2026年11月から予約受付を開始する。

文:スマートモビリティJP編集部
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EVトゥクトゥクブランド「ビベル」初の四輪モデルを開発

ビベルの出発点は、3人乗りの電動トゥクトゥク「ビベルトライク」シリーズだ。2024年11月に販売を開始し、2026年2月に累計300台、同年7月には500台を突破した。とくに、2026年2月以降の月間販売台数は平均40台と、それまでの約3.4倍に加速しているという。

画像: 丸みを帯びたキュートなデザインが特長のビベルトライク「COCO」。

丸みを帯びたキュートなデザインが特長のビベルトライク「COCO」。

どのモデルとも側車付軽二輪(トライク)に区分されるため、普通免許で運転可能、車検・車庫証明が不要、家庭用コンセントで充電できることなど、手軽に利用できる点がメリットだ。なおかつ、価格も鉛蓄電池モデルでは69万円、リチウムイオン電池モデルであっても88万円と手頃で、子育て世代の送迎から観光・業務用途まで利用が広がった。

一方で、ビベルトライクのユーザーからは、「手軽さには満足だが、雨の日や夏・冬も快適に使いたい」という声が寄せられていたそうだ。こうしたリクエストに応えて生まれたのが、ビベル初となる四輪モデル「ビベルクルーザー」である。ちなみに、このモデルはトライクシリーズとは異なり、ミニカー(原付ミニカー)に区分されるひとり乗り仕様となっている。

原付ミニカーは、軽自動車よりコンパクトな四輪版の原付

原付ミニカー(ミニカー)は、一言でまとめるなら「三輪・四輪版の原付」で、軽自動車より小さい車体に原付一種のエンジンまたは電動モーターを搭載したクルマである。

画像: 原付ミニカーは車体サイズが小さく、ひとり乗りであることが特長だ。

原付ミニカーは車体サイズが小さく、ひとり乗りであることが特長だ。

道路運送車両法では「原動機付自転車(第一種原付)」に分類される一方、道路交通法では「普通自動車」に分類されるため、維持費は原付一種レベルなのにクルマと同じ交通ルールで乗れることが最大の特長となる。

原付一種ミニカー軽自動車
必要な免許原付免許以上普通自動車免許普通自動車免許
最高速度(一般道)30km/h60km/h60km/h
ヘルメット必要不要不要
二段階右折必要不要不要
車検不要不要必要
高速道路走行不可走行不可走行可
乗車定員1名1名4名

つまり、車検・自動車重量税・車庫証明は不要、自賠責保険料は原付一種相当でありつつ、最高速度60km/h、二段階右折不要というクルマとしての利便性を享受できるというユニークな運用が可能だ。そのため、約2000台弱の受注台数で話題となったKGモーターズのmibotを筆頭に、近年注目を集めている。

手軽さと快適性を兼ね備えたSUVルックの原付ミニカー「ビベルクルーザー」

ビベルクルーザーは、全長2050mm、全幅1250mm、全高1545mmとコンパクトな車体が特長で、丸形ヘッドライトと存在感のあるフロントグリルを備え、SUVのようなユニークなデザインをしている。

画像: SUVっぽいユニーク見た目をしている。

SUVっぽいユニーク見た目をしている。

従来のビベルトライクシリーズは側車付軽二輪ゆえに車室の設置(≒ドアの設置)が認められなかったのに対して、ビベルクルーザーでは原付ミニカー規格となるため鍵付きのドアを搭載している。そのほかにも、パワーウィンドウに加えて、冷暖房も完備しており、原付ミニカーとしては豪華な仕様となっている。

画像: 鍵付きのドアは、風雨を防ぐほか防犯性の向上にも寄与する。

鍵付きのドアは、風雨を防ぐほか防犯性の向上にも寄与する。

操作方法はステアリングホイール方式を採用し、ルームミラー、サイドミラー、3点式シートベルトなど、自動車に準じた装備を搭載しているため、すぐに運転に慣れることができるだろう。さらに、各ピラーが細いので視認性が良く、大画面のバックモニターまで備わっているため、狭い場所でも安心して運用可能だ。

画像: ステアリングホイールを採用し、バックモニターも装備している。

ステアリングホイールを採用し、バックモニターも装備している。

走行性能については、定格出力590Wのモーターにより最高速度55〜60km/hを出せる。動力はリチウムイオンバッテリーで、航続距離100kmの標準モデル(100Ah)と航続距離180kmの拡張モデル(180Ah)の2グレード展開だ。充電口は普通充電の標準規格(J1772)を採用し、100V・200Vで充電できる。

気になる車両価格は標準モデルが119万円、バッテリー拡張モデルが134万円である。メーカー保証は購入後1年間または走行距離5,000kmまでで、全車両に納車前整備と納車時チェックを実施。購入後は販売店のスタッフがアフターサポートを担う。

また同社は現在、全国の正規販売代理店ネットワークの拡大を進めており、試乗や購入、メンテナンスの相談がしやすい環境の構築に取り組んでいるという。トゥクトゥクという三輪EVで実績を重ねてきたビベルは、四輪の原付ミニカーでも飛躍できるのか、今後の動向に注目したいところだ。

ビベルクルーザー 主要諸元

全長×全幅×全高2050×1250×1545mm
車両重量365kg(バッテリー除く)
定格出力590W
最高速度55~60km/h
バッテリー容量100Ah(標準モデル)
180Ah(拡張モデル)
航続距離100km(標準モデル)
180km(拡張モデル)
車両価格119万円(標準モデル)
134万円(拡張モデル)

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