2026年7月22日、日揮グローバルは、JAXAの企画型競争入札事業「月面推薬生成プラントの実現に向けた地上実証プラントの詳細設計及び要素試作試験等」に採択された。2027年3月31日までに、地上実証プラントの詳細設計、水抽出プロセスに関する要素試作試験等の結果をJAXAに提出する予定だ。

月面探査に不可欠な月面推薬生成プラントの実現を目指して

月面推薬生成プラントとは、月面の砂(レゴリス)に含まれる水分を抽出し、有人月離着陸機や飛翔移動機の燃料となる液体水素および液体酸素を生成する設備のこと。

画像: ロケットエンジンでの移動に必要な燃料を生成する。(画像:JAXA)

ロケットエンジンでの移動に必要な燃料を生成する。(画像:JAXA)

世界的に月面開発に向けた動きが加速するなか、JAXAも将来的な月面における水資源利用の実現に向けて、2020年代に月面推薬生成プラント全体システムの概念検討や要素技術検討、地上実証などを行い、2030年代にプラント建設地の事前調査(地盤調査、測量)や月面実証プラント建設に着手、2040年までにプラントの本格稼働を開始するという計画案を示している。

画像: 将来の月面基地イメージ。(画像:JAXA)

将来の月面基地イメージ。(画像:JAXA)

一方の日揮グローバルは2018年から月面開発の検討を始め、2021年6月にJAXAと連携協力協定を締結。2023年以降は毎年JAXA事業に採択され、プラントの概念検討、実現に必要な技術要素、研究課題の洗い出し、開発計画の検討、水抽出実験の実施など継続して実績を上げてきた。

今回の業務では、2025年度に受託した地上実証プラントの基本設計業務等で得た知見や成果を活用しながら、より具体的なプラントの設計仕様や開発計画等に踏み込むことになる。

【地上実証プラントの詳細設計】
・地上実証プラントの設計仕様及び開発計画等の検討、運用に係るリスク評価、地上実証環境構築に係る検討、海外宇宙機関との共同検討に係る技術支援
【水抽出プロセスに関する要素試作試験等】
・水抽出実験に供するレゴリス試料調製、保管に係る検討
・含水レゴリス(月面の砂)からの水抽出実験

日揮グループは、1928年の創業以来、プラントの設計・調達・建設を中心に2万件以上のプロジェクトに携わってきた。月面プラント事業においても、寒冷地や砂漠などの過酷な環境下でのプロジェクト遂行の経験や知見を活かし、JAXAが構想する宇宙探査シナリオの実現に貢献していく方針だ。


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