創業40年目のMSIが、期待を寄せる新規事業
2026年6月4〜7日にかけて台北を代表するカルチャースポット、松山文創園区の多目的イベントスペース「松山文創園区 5号館」において、「MSI 40周年記念展示会」と称するイベントが開催された。
今やコンピューター機器メーカーとして世界的な知名度を誇る台湾企業・MSIの、1986年の創業から現在までの40年の軌跡をたどる内容で、会場では、世界最大級のITイベント「COMPUTEX 2026」においてゴールデンアワードを受賞したフラッグシップモデルの展示をはじめ、メルセデスAMGとのコラボレーションPCやTVアニメ『葬送のフリーレン』のPCパーツの公開、最新ゲームの試遊コーナーなどが展開され、入場無料ということも手伝って、会期中は多くの来場者で賑わいを見せた。

日本統治時代に建てられた煙草工場跡をリノベーションし、2011年に一大文化複合施設として生まれ変わった「松山文創園区」。台湾の新たなカルチャースポットとして耳目を集めるこの地で「MSI 40周年記念展示会」は開催された。

8つの展示エリアを通して、MSI40年の軌跡を体験することができる同イベントにおいては、「歴史展示エリア」(写真左上)や試遊が可能な「ゲーミングエリア」(右上)などを展開。また「限定コラボレーションエリア」においては、メルセデスAMGのコラボレーションPC(左下)や、日本では未発売のTVアニメ『葬送のフリーレン』のPCパーツ(右下)の展示が行われた。

ビジネス向けPCや周辺機器を集約した「ビジネス&プロダクティビティエリア」。EV充電ソリューションは、MSIの次世代を担う注力事業の一つとして位置づけられているという。
そんなイベント会場の一隅に、ひとつのコーナーが設けられていた。次代の主軸事業のひとつと位置付けているEV充電機器にまつわる展示コーナーだ。
MSIがEV充電事業への参入を果たしたのは2023年。以降、脅威的なペースで台湾国内でのシェアを拡大し、その後2025年7月に日本市場への進出を果たしている。
PC機器メーカーとしてのイメージの強いMSIが、なぜEV充電市場への参入を志すことになったのか? 今回はその経緯を紐解いていきたい。
