人型AIロボットは人間代替の労働力となりうるか
日本は少子高齢化が進む中、物流・製造・建設などの産業分野に加えて、水道や電気といった生活インフラを支える現場で、人手不足が日々深刻になっている。ハイランダーズは、こうした将来課題に対する解決策のひとつとして、フィジカルAIを搭載した人型ロボット「N(エヌ)」の開発を進めているスタートアップだ。

人型ロボット「N」は、人間同等の体格を持ち、2足歩行できる。
同社のロボットの大きな特長は、人間と同じ作業を担えるように、人間に近い構造を採用している点にある。たとえば、身長は175cm、体重は75kgで大人の男性とほぼ同じ体格で、指や足の形も人間と同じ構造なことから、5本の指で筆を握って文字を書けるほか、人間と同じ道具をそのまま利用できる。さらに、カメラや音声システムなどの中核機能はすべて頭部に集中しており、服を着ていても問題なく作業に従事可能とされている。

人間と同じように、ペンを握って文字を書ける。
そんなハイランダーズは今回、三菱自動車と「人とロボットが共に働く新しい産業基盤づくり」の実現に向けた協業に関する基本合意書(MOU)を締結。三菱自動車の工場で活用するヒューマノイドロボットを両者で共同開発し、三菱自動車の京都製作所京都工場でのハイランダーズ製品の量産化について協議を進めることになった。
三菱自動車は、ハイランダーズとの共同開発プロジェクトを通じて、まずは人型ロボットを自社工場で活用し、使用データ・運用ノウハウを蓄積するとともに、人型ロボットの知見を深めながら、その開発・生産の可能性を検討。また、三菱自動車は長年培ってきた事業ノウハウをもとに、ハイランダーズの人型ロボットを、京都工場の遊休建屋において、2027年の早いタイミングで生産開始し、月産1000台規模を目指す方針だ。
三菱自動車によると、自動車メーカーと人型ロボット開発企業の量産化による協業としては初めての形態で、ハイランダーズは、生産を含むオペレーション面のパートナーを得ることにより、両社の人型ロボット事業の成長を加速させることが可能となる見込みである。
ちなみに、三菱自動車はすでにハイランダーズに出資しているが、今後も追加出資を予定しているという。不足する労働力をAI人型ロボットで代替する時代は、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。
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