有人月周回テストを行うミッション「アルテミスII」
アルテミス計画はアポロ計画以来半世紀ぶりとなる有人月面探査計画だ。今回のミッション「アルテミスII」では、同計画初となる有人での試験飛行が実施され、4人の宇宙飛行士(リード・ワイズマン氏、ヴィクター・グローバー氏、クリスティーナ・クック氏、ジェレミー・ハンセン氏)を乗せた状態で月をフライバイし地球に帰還する予定だという。
NASAのSLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットは、フロリダ州にあるケネディ宇宙センターから現地時間水曜日午後6時35分に打ち上げられ、約49分後に地球周回軌道に到達。続く第二段階の燃焼によって高軌道に到達し、燃焼終了後にオリオン宇宙船がSLSロケット上段から分離され、単独飛行を開始する。

フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。
オリオン宇宙船は高軌道上で、宇宙船の操縦性をテストするための手動操縦デモを実施。宇宙飛行士たちはNASAのジョンソン宇宙センターのミッションコントロールチームと連携しながら、宇宙船システムのチェックを続ける。
すべてのシステムが正常であれば、ヨーロッパ製のサービスモジュールに指示を出し、木曜日の4月2日に月遷移軌道投入燃焼を実行し、月フライバイ軌道に向かう。
月フライバイは現地時間4月6日に行われ、宇宙飛行士たちは月面の写真撮影や観察を実施し、部分的に照らされた状態で地形の影や深さ、尾根、斜面、クレーターの縁などの詳細を記録。その後、月を離れて地球に帰還し、太平洋に着水する。

アルテミスIIでは、アルテミスIVでの月面着陸に向けたさまざまな試験が実施される。
全10日間のミッションを無事こなすことができれば、次々回に控えた月面着陸ミッションに向け大きく前進することになる。トランプ大統領の任期中に月面再到達する目標を達成できるのか、今後のミッション推移にも注目だ。

